札幌市:定例市長記者会見記録より ノースサファリサッポロへの除却命令について
2025年2月10日(月)13時30分から開始された札幌市長記者会見でノースサファリサッポロへの除却命令についての質疑応答があった。「令和6年度第17回定例市長記者会見記録」より該当部分を抜粋。(重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成されたものとのこと。)
注:現札幌市長は、2008年4月から翌2009年3月にかけて、ノースサファリサッポロのある南区の区長だった。(ノースサファリサッポロ開業は2005年)
質疑応答
ノースサファリサッポロについて(1)
読売新聞
ノースサファリサッポロが、市街化調整区域で開発許可を得ないまま施設を建て、営業が20年間続いておりました。市長の受け止めをお願いいたします。
市長
市街化調整区域に建物を建築する場合には、建築の許可申請を出していただいて、手続きを行う必要がありますけれども、そういった申請が出されずに今日まで至っております。これまで何度か、除却勧告という行政指導も進めてきました。
最初に認知したのが平成16年(2004年)ですので、ここから建物の除却や是正について指導して、当事者からは、合法化に向けての手続きをするという協議、相談などをいただいてきたところです。
しかしながら、その後も状況が改善されることなく、さらには建物や規模が増えてきているといった状況が続いておりますので、いち早く是正していかなければいけないということで、除却命令も含めた検討を行っているところであります。
長年にわたってこういう状況が改善されなかったことについて、大変遺憾に思っております。
読売新聞
除却命令については、今後どのような手続きを経て、いつごろ命令を出す予定などは分かりますでしょうか。
市長
いろいろな是正に向けて、建物の除却について指導してきており、当事者からは、除却に向けた計画を出すと言われております。まずは、この計画でどのように是正されるのかを確認した上で、それでもさらに建物の除却がなされない場合については、監督処分をすることになります。
ですから、現時点ではまず是正計画を提出するとの意向を示しておりますので、それをまず受けてからになろうかと思います。
ノースサファリサッポロについて(2)
北海道新聞
ノースサファリサッポロは開発許可を得ずに、市街化調整区域で20年近く営業してきたということで、市は運営会社に対して行政指導を重ねてこられました。しかし、先方はずっと改善せず、今回マスコミが報じたことでやっと相手側も動いたという印象があります。
ここで疑問に思ったのが、どうして市は20年間も長い間、行政指導という形をとってきたのか、なぜ命令といった強制的な処分をしてこなかったのか、市長はどのようにお考えでいるのかお願いいたします。
市長
先ほど申しましたように、この建物がオープンして直後、(建築の許可)申請がなされていない違法状態であることを認知して、何度か行政指導の除却勧告をしてまいりました。
そして、そのときには合法化に向けて手続きを行う、具体的な検討をされるということでずっと協議してきておりますので、基本的には、相手方に是正の意向があるということで協議してきた状況です。
しかしながら、先ほど申しましたように、是正をするとおっしゃってはいましたが、施設の拡大がされていたということで、令和5年度(2023年度)に、あらためて全体の違法建築状況の調査を行いました。
その中で、大小合わせて150棟余りという非常に多くの違法な建築物が建築されている、さらには、ここでは宿泊施設が造れないにもかかわらず、宿泊施設をオープンしていた状況がありましたので、これ以上は(指導に従わない状況を)もう看過できないということで、今回強い行政処分を行う前提で検討し、当事者のほうにもお伝えした状況です。
北海道新聞
市として看過できないと判断したのが、宿泊施設がオープンしたタイミングということですかね。
市長
はい。
北海道新聞
(除却命令を含めた対応の検討が)このタイミングだったというのは、宿泊施設の増設が直接の引き金という理解でいいのでしょうか。
市長
(都市計画法違反が)非常に長期間にわたっていたということで、令和5年度にあらためて全体の違法状況の調査を行いました。当初は10棟余りの施設数から始まっておりましたけれども、あらためて調査をした段階では、大小合わせて150棟を超える非常に多くの施設の違法状態が確認でき、そこから除却命令を含めた対応の検討を開始したということです。
北海道新聞
昨年(2024年)の秋に、動物との宿泊企画などを巡って、(市民等から企画に対する)どうなのかという声がSNS上では上がっていたと思うのですが、動物愛護の観点ではいかがでしょうか。
市長
先ほど言いましたように、都市計画法上の手続きに関しては一昨年度(2023年度)に調査をして、その後、宿泊施設が昨年の10月ごろにオープンしたという状況があって、その後にSNS等で声が上がったということです。
おそらく宿泊施設ができた後に、SNS上でいろいろな意見が出てきたと認識しておりますが、その段階では保健所が、動物愛護管理法に触れる動物の虐待等がないかどうか調査・指導を行ってきております。
北海道新聞
特に大きな違法や問題はなかったということで間違いないですね。
市長
ノースサファリサッポロについて(3)
TVh
(都市計画法違反について)20年間、是正をするという先方の意見を聞いていたにしても、期間が長いと思うのですが、それに対する市長の受け止めをお願いします。
市長
当事者のほうで自ら是正をすることを促していくことが基本となりますので、いろいろな協議をした中で是正されていくことが望ましいだろうと考え、そういった中で時間がかかってしまった経緯があると思っておりますが、(施設の)規模が拡大されているような状況がある程度見えてきた段階で、もう少し早く対応する余地があったのではないかと思っております。
TVh
行政処分を出す、もしくは是正計画を基に出さないと決められるのは、一番早くていつぐらいを念頭に置いてらっしゃるのでしょうか。
市長
是正計画を出され、その内容次第だと思います。
TVh
是正計画の提出には締め切りはあるのでしょうか。
市長
設けておりません。
ノースサファリサッポロについて(4)
読売新聞
秋元市長自身が南区長をされていた当時から、ノースサファリサッポロが違法建築ということは知っていたのか、仮に知っていたとして、そのタイミングで何か命令や指導することを考えていなかったのでしょうか。
市長
先ほど言いましたように、違法の状態にあると以前から承知しており、いろいろな違法建築について協議・勧告をしている状況がありましたけれども、除却命令も含めたことを検討しているという報告があり、それを認識したのは昨年11月です。
読売新聞
今回の一連のノースサファリサッポロの違法建築の中で、建物の近くに看板が設置されていたとは思うのですけども、その看板の設置も法令遵守がなされていないと思うのですが、その辺りはいかがでしょうか。
市長
道路の看板などについては、それぞれの道路管理者としても指導がなされたと理解しております。いずれにしましても違法な状態は是正していただかなければいけないと思っておりますので、先ほど言いましたように、建物については、除却を前提で計画を出していただく、そこからスタートすることになろうかと思います。
読売新聞
その計画書が今後ノースサファリサッポロ側から提出されて、その後でも完全な除却というのが基本的な市の立場ということになるのですしょうか。
市長
そうですね。
読売新聞
ノースサファリサッポロについて、出版社であるとかマスメディアで掲載の取りやめが今、進んでいると思うのですけれども、観光客であるとか訪れる方に向けて、市長からの呼び掛けはありますでしょうか。
市長
基本的に都市計画法上の手続きでは、例えば、先ほど来ご質問にあるような除却命令のような行政処分を行った場合には、公示して公表することになりますが、そこに至る前については行政指導でありますので、対外的に積極的に公表していくという考えはありません。
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