NBRP「ニホンザル」に関する公開質問状 2021年
2021年3月31日付で、動物実験の廃止を求める会(JAVA)とPEACEの連名で、NBRP「ニホンザル」の代表機関である京都大学に対し以下の質問をしました。NBRPニホンザル全体について不明点や公開されていない点について詳細を聞くものでした。
ところが、回答では、自然科学研究機構生理学研究所(生理研)の分担分について、まとめてNBRP「ニホンザル」として回答するということはなく、生理研の分については全て自然科学研究機構に問い合わせてくださいという回答でした。
これに対して、PEACEとJAVAでは再質問を行いました。
ナショナルバイオリソースプロジェクト「ニホンザル」に関する公開質問状
質問と回答 京都大学1回目 <2021年>
【質問1】 2002年にナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)「ニホンザル」始動後、繁殖母群として何年まで何頭導入しましたか? 年度ごとの頭数をお答えください。
繁殖母群の導入総数については、京都大学は305頭です。
年度ごとの頭数は、公表いたしておりません。
自然科学研究機構に関しては、同機構にお問い合わせください。
【質問2】 最後の繁殖母群の導入はいつですか?
京都大学では2009年度までです。
自然科学研究機構に関しては、同機構にお問い合わせください。
【質問3】 これまでの導入元をすべてお答えください。
繁殖母群の導入元については、公表いたしておりません。
【質問4】 今後については、新たに繁殖母群の導入はしない方針でしょうか? 該当する項目を○で囲ってください。なお、(ウ)の場合、( )内に具体的にご記入ください。
(ア) 導入しない
(イ) 導入する
(ウ) その他( )
現在のところ、導入の計画はありません。
【質問5】 2002年にNBRP「ニホンザル」始動後、何頭繁殖させましたか? 年度ごとの頭数をお答えください。
繁殖頭数については、公表いたしておりません。
【質問6】 2002年にNBRP「ニホンザル」始動後、何頭供給しましたか? 年度ごとの頭数をお答えください。
NBRPニホンザルのウェプサイト(https://nihonzaru.jp/)に公開しておりますので、ご参照いただければと思います。
【質問7】 これまでの供給先と頭数をすべてお答えください。
提供先に関しては、公表いたしておりません。
【質問8】 これまでの補助金額について、年度ごとの金額をお答えください。
2009年度: 45,000、2010年度: 45,000、2011年度: 52,000、2012年度:70,500、2013年度:97,712、2014年度:103,858、2015年度:87,822、2016年度:87,564、2017年度:91,638、2018年度:118,059、2019年度:88,500、2020年度:143,620
(単位:千円)
自然科学研究機構に関しては、同機構にお問い合わせください。
【質問9】 【質問8】でお答えいただいた補助金額のうち、ニホンザルの飼育・繁殖等の委託先となっている民間施設への再委託費はいくらになりますか? 年度ごとの金額をお答えください。
【質問10】 現在の民間委託先である株式会社奄美野生動物研究所には、2021年3月31日時点で何頭のニホンザルがいますか?
【質問11】 奄美野生動物研究所のニホンザルたちは今後、どのように扱うことになりますか? 具体的にご説明ください。
【質問12】 私どもは、アニマルウェルフェアに配慮し、適正な環境における終生飼養を求めますが、それを実現させる考えはありますか? 該当する項目を○で囲ってください。
(ア) ある
(イ) ない
【質問13】 繁殖母群を動物実験に用いることはないというのがNBRP「ニホンザル」開始当初の説明でしたが、このルールは現在も守られていますか? 該当する項目を○で囲ってください。なお、(ウ)の場合、( )内に具体的にご記入ください。
(ア) 繁殖母群を実験に用いることはない
(イ) 繁殖母群でも実験に用いることもある
(ウ) その他( )
【質問14】 奄美野生動物研究所のニホンザルたちは繁殖母群であり、実験に用いられることはないという認識で間違いないでしょうか?該当する項目を○で囲ってください。なお、(ウ)の場合、( )内に具体的にご記入ください。
(ア) 奄美野生動物研究所のニホンザルたちは実験には用いない
(イ) 奄美野生動物研究所のニホンザルたちを実験に用いる可能性はある
(ウ) その他( )
自然科学研究機構に関しては、同機構にお問い合わせください。
【質問15】 国際的に霊長類の実験利用はなくすべきであるとして、削減の努力が進められておりますが、縮小傾向にあるNBRP「ニホンザル」を終了させるお考えはありますか? 該当する項目を○で囲ってください。なお、(ウ)の場合、( )内に具体的にご記入ください。
(ア) 終了させる考えがある
(イ) 終了させる考えはない
(ウ) その他( )
今後のあり方については、常に関係各所のご指導、ご意見を伺いながら考えていきたいと思います。
【質問16】 【質問15】のご回答が(ア)の場合、終了時期を、(イ)の場合、その理由をお答えください。
質問と回答 京都大学2回目<2021年>
上記回答に対し、2021年5月17日付で代表機関である京都大学に再質問をしました。私たちが求めていたのは、京都大学が生理研に確認したうえで、NBRP「ニホンザル」全体について責任をもって回答をすることであり、それがされていないことは非常に疑問でした。
しかし、再質問書の回答でも、機関によって情報の開示について考え方が違うという理由で、NBRP「ニホンザル」としての回答は避けられてしまいました。国立大学法人と大学共同利用機関法人はいずれも国立大学法人法に基づいて設置されており、開示度が異なるというのも、おかしな話です。
回答:2021年6月11日投函
≪質問1≫ 3月31日付けでお送りした「ナショナルバイオリソースプロジェクト『ニホンザル』に関する公開質問状<京都大学>」(以下、「質問状 その1」とします)の【質問1】の年度ごとの導入頭数、【質問3】の導入元、【質問5】の繁殖頭数、【質問7】の提供先について、「公表いたしておりません」とのご回答でした。
ナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)「ニホンザル」は公的事業であり、情報の公表は行うべきと考えます。【質問1】【質問3】【質問5】【質問7】ごとに公表しないとする具体的な理由・根拠をお示しください。
京都大学だけではなく、他の機関等が関係している場合、京都大学だけの判断で公表きません。現状で公表できる情報は公表しています。
≪質問2≫ 「質問状 その1」の【質問1】【質問2】【質問8】~【質問14】のご回答に「自然科学研究機構に関しては、同機構にお問い合わせください」とあります。
京都大学霊長類研究所は、ナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)「ニホンザル」の代表機関であると認識しておりますが、同プロジェクトに関する情報・データ等は、自然科学研究機構とは別個に管理していて、代表機関が統括していないということでしょうか? ナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)「ニホンザル」としての一体感に欠けるご回答を遺憾に思いました。「自然科学研究機構に関しては、同機構にお問い合わせください」とする理由をご説明ください。
事業は両機関で綿密に打ち合わせながら協力して実施しています。質問1の回答にも書きましたが、情報の開示に関しては機関ごとの考え方がありますので、別途お尋ねください。
≪質問3≫ 「質問状 その1」の【質問9】~【質問14】に対してのご回答がありませんでした。回答を拒否される理由をそれぞれ具体的にご説明ください。
旧質問9~ 14は自然科学研究機構の委託事業に関する質問と判断しました。別途お尋ねください。
≪質問4≫ 奄美野生動物研究所のニホンザルたちを最終的にどうするか、今後永久に結論を公表しないおつもりでしょうか。公表するのであれば、いつ、どのような形で公表するのか具体的に教えてください。
自然科学研究機構の委託事業に関する質問ですので、別途お尋ねください。
≪質問5≫ 第5期ナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)の公募が開始された場合、「ニホンザル」プロジェクトとして、再度、応募するご予定ですか。該当する項目を○で囲ってください。なお、(ウ)の場合、( )内に具体的にご記入ください。
(ア)する
(イ)しない
(ウ)その他(さまざまな方面の方々のご意見をいただきながら検討中です。)
≪質問6≫ 第5期ナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)に応募されるご予定の場合、自然科学研究機構は分担機関として継続となりますか。該当する項目を○で囲ってください。なお、(ウ)の場合、( )内に具体的に次期の体制についてご記入ください。
(ア)自然科学研究機構は分担機関として継続
(イ)自然科学研究機構は分担機関とならない
(ウ)その他(さまざまな方面の方々のご意見をいただきながら検討中です。)
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