NBRPニホンザルについて生理学研究所に2回の公開質問状 2021~2022年
2021年、PEACEとJAVAはナショナルバイオリソースプロジェクト「ニホンザル」の代表機関である京都大学に2回、公開質問状を送りましたが、分担機関である自然科学研究機構 生理学研究所の所有するサルたち(飼育は奄美大島)を含めた全体については回答をしてもらえませんでした。
そこで、民間企業に元繁殖母群のニホンザルの飼育を委託している生理学研究所にも公開質問状を送りました。繁殖を終えたサルたちをどうするかが問題となっているのは、まさに生理学研究所の委託先なので、どうしても状況が知りたかったのです。その質問と回答は以下の通りです。
質問はNBRP第5期開始後の2022年にも行いましたが、民間企業のサルをどうするのかについては、検討中との回答が続いています。
ナショナルバイオリソースプロジェクト「ニホンザル」に関する公開質問状
生理学研究所 1回目(2021年) 質問と回答
質問:2021年6月25日 回答:2021年7月21日
【質問1】 2002年にナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)「ニホンザル」始動後、繁殖母群として何年まで何頭導入しましたか? 年度ごとの頭数をお答えください。
繁殖母群の導入数に関しては、公表いたしておりません。
【質問2】 最後の繁殖母群の導入はいつですか?
生理学研究所では、2004年度までです。
【質問3】 これまでの導入元をすべてお答えください。
繁殖母群の導入元については、公表いたしておりません。
【質問4】 今後については、新たに繁殖母群の導入はしない方針でしょうか? 該当する項目を○で囲ってください。なお、(ウ)の場合、( )内に具体的にご記入ください。
(ア)導入しない
(イ)導入する
(ウ)その他( )
現在のところ、生理学研究所では導入の計画はございません。
【質問5】 2002年にNBRP「ニホンザル」始動後、何頭繁殖させましたか? 年度ごとの頭数をお答えください。
繁殖頭数については、公表いたしておりません。
【質問6】 これまでの供給先と頭数をすべてお答えください。
提供先に関しては、公表いたしておりません。
【質問7】 これまでの補助金額について、年度ごとの金額をお答えください。
2016年度90,377千円、2017年度91,244千円、2018年度100,286千円、2019年度81,500千円、2020年度107,928千円(生理学研究所)となります。
【質問8】 【質問7】でお答えいただいた補助金額のうち、ニホンザルの飼育・繁殖等の委託先となっている民間施設への再委託費はいくらになりますか? 年度ごとの金額をお答えください。
民間企業である生理学研究所外部委託施設との契約に関することは、公表いたしておりません。
【質問9】 現在の民間委託先である株式会社奄美野生動物研究所には、現時点で何頭のニホンザルがいますか?
生理学研究所外部委託施設では、172頭(2021年3月31日現在)が飼養保管されております。
【質問10】 奄美野生動物研究所のニホンザルの繁殖は廃止されているとのことですが、今後繁殖を行うことはないと確約していただけますか?
(ア)繁殖を行うことはない
(イ)繁殖を行うこともありうる
(ウ)その他( )
今後の事業のあり方については、関係各所のご指導、ご意見を伺いながら考えていきたいと思っております。
【質問11】 奄美野生動物研究所のニホンザルたちは今後、どのように扱うことになりますか? 具体的にご説明ください。
生理学研究所外部委託施設における飼養保管個体に関しては、現在、科学的観点、社会的観点等から慎重に検討している所でございます。
【質問12】 私どもは、アニマルウェルフェアに配慮し、適正な環境における終生飼養を求めますが、それを実現させる考えはありますか? 該当する項目を○で囲ってください。
(ア)ある
(イ)ない
「実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準」等に基づき適切に飼養保管しております。
【質問13】 繁殖母群を動物実験に用いることはないというのがNBRP「ニホンザル」開始当初の説明でしたが、このルールは現在も守られていますか? 該当する項目を○で囲ってください。なお、(ウ)の場合、( )内に具体的にご記入ください。
(ア)繁殖母群を実験に用いることはない
(イ)繁殖母群でも実験に用いることもある
(ウ)その他( )
生理学研究所外部委託施設における繁殖母群は、動物実験に用いておりません。
【質問14】 奄美野生動物研究所のニホンザルたちは繁殖母群であり、実験に用いられることはないという認識で間違いないでしょうか?該当する項目を○で囲ってください。なお、(ウ)の場合、( )内に具体的にご記入ください。
(ア)奄美野生動物研究所のニホンザルたちは実験には用いない
(イ)奄美野生動物研究所のニホンザルたちを実験に用いる可能性はある
(ウ)その他( )
生理学研究所外部委託施設における繁殖母群については、上記の回答のとおりでございます。
【質問15】 国際的に霊長類の実験利用はなくすべきであるとして、削減の努力が進められておりますが、縮小傾向にあるNBRP「ニホンザル」を終了させるお考えはありますか? 該当する項目を○で囲ってください。なお、(ウ)の場合、( )内に具体的にご記入ください。
(ア)終了させる考えがある
(イ)終了させる考えはない
(ウ)その他( )
今後の事業のあり方については、関係各所のご指導、ご意見を伺いながら考えていきたいと思っております。
【質問16】 【質問15】のご回答が(ア)の場合、終了時期を、(イ)の場合、その理由をお答えください。
【質問17】 第5期ナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)に応募されるご予定の場合、生理学研究所は分担機関として継続のご意向ですか? 該当する項目を○で囲ってください。なお、(ウ)の場合、( )内に具体的に次期の体制についてご記入ください。
(ア)生理学研究所は分担機関として継続
(イ)生理学研究所は分担機関とならない
(ウ)その他( )
今後の事業のあり方については、関係各所のご指導、ご意見を伺いながら考えていきたいと思っております。
生理研に質問しても、やはり奄美大島の民間企業の施設のサルたちをどうするのかについて、回答は得られませんでした。
その後、文部科学省のナショナルバイオリソース事業が第5期に突入し、ニホンザルの繁殖・供給事業も採択されてしまったことがわかったので、ニホンザル飼養の委託先である奄美大島の民間施設のサルたちをどうするのかについて結論が出たのではないかと考え、2022年5月に再質問をしました。(下記参照)
というのも、2017年ごろに、この奄美大島の問題が表面化した際に、第5期で奄美大島分の予算が減らされることになった、第5期までにはサルをどうにかしなければならないと言われていたからです。
しかし、下記の通り、この時もまだ検討中という回答で、何が検討されているのかもわからないままです。
生理学研究所 2回目(2022年) 追加質問と回答
質問:2022年5月10日 回答:2021年7月21日
1 これまでNBRP「ニホンザル」が飼育・繁殖等を委託してきた奄美大島の民間施設では繁殖が終了しているとお伺いしていますが、この施設で飼育されてきたサルたちの処遇について、どのような結論を出されましたでしょうか。できる限り具体的に教えてください。
生理学研究所外部委託施設における飼養保管個体に関しては、現在、科学的観点と動物福祉を含む社会的観点等を重視して、慎重に検討している所でございます。
2 当該施設では、現在、何匹のニホンザルを飼育していますか。2021年度末以降、死亡や他施設への移動があった場合、その数も、それぞれ教えてください。
生理学研究所外部委託施設における繁殖群と育成群は、2022年3月31日現在で、それぞれ155頭と8頭となっております。それ以降、現在までの飼養保管個体数の変化につきましては、1頭減(自然死1頭)でございます。
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▼メール&はがきアクションを実施中です
メールアクションとはがきアクションご協力のお願い2002年から続けられている、動物実験用ニホンザルを繁殖・供給するナショナルバイオリソースプロジェクト「ニホンザル」。文部科学省によるこの国家プロジェクトを終了させるため、PEACEはJA[…]
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