ナショナルバイオリソースプロジェクト「ニホンザル」文部科学省へ質問書(2020年)

ナショナルバイオリソースプロジェクト「ニホンザル」による 動物実験のためのサルの繁殖・供給の廃止を求めます

ナショナルバイオリソースプロジェクト「ニホンザル」について文部科学省へ質問書

文部科学省が2002年から実施しているナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)のうち、実験用ニホンザルを繁殖・供給する事業について、2020年10月に刊行された書籍『増補改訂版 犬が殺される―動物実験の闇を探る』(森映子著/同時代社)が詳細に取り上げてくれました。事業規模の縮小や余剰サルの実状について、関係者に取材するなどして書いてくれています。

ちょうどNBRPは第4期の事業評価が行われる時期が近づいていたこともあり、PEACEではNPO法人動物実験の廃止を求める会(JAVA)と連名で、ニホンザルの飼養状況や第4期の事業評価の結果等について文部科学省に質問書を送りました。(2020年10月10日付)

質問事項は以下の通りです。回答はPDFで掲載しました。

【質問1】 2002年にナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)「ニホンザル」始動後、繁殖母群として何年まで何頭導入しましたか? 年度ごとの頭数をお答えください。
【質問2】 最後の繁殖母群の導入はいつですか?
【質問3】 これまでの導入元をすべてお答えください。

【質問4】 今後については、新たに繁殖母群の導入はしない方針でしょうか? 該当する項目を○で囲ってください。なお、(ウ)の場合、( )内に具体的にご記入ください。

・導入しない
・導入する
・その他(                    )

【質問5】 2002年にNBRP「ニホンザル」始動後、何頭繁殖させましたか? 年度ごとの頭数をお答えください。
【質問6】 2002年にNBRP「ニホンザル」始動後、何頭供給しましたか? 年度ごとの頭数をお答えください。
【質問7】 これまでの供給先と頭数をすべてお答えください。
【質問8】 これまでの補助金額について、年度ごとの金額をお答えください。
【質問9】 【質問8】でお答えいただいた補助金額のうち、ニホンザルの飼育・繁殖等の委託先となっている民間施設への再委託費はいくらになりますか? 年度ごとの金額をお答えください。
【質問10】 現在の民間委託先である株式会社奄美野生動物研究所には、2020年10月1日時点で何頭のニホンザルがいますか?
【質問11】 奄美野生動物研究所のニホンザルたちは今後、どのように扱うことになりますか? 具体的にご説明ください。

【質問12】 私どもは、アニマルウェルフェアに配慮し、適正な環境における終生飼養を求めますが、それを実現させる考えはありますか? 該当する項目を○で囲ってください。

・ある
・ない

【質問13】 繁殖母群を動物実験に用いることはないというのがNBRP「ニホンザル」開始当初の説明でしたが、このルールは現在も守られていますか? 該当する項目を○で囲ってください。なお、(ウ)の場合、( )内に具体的にご記入ください。

・繁殖母群を実験に用いることはない
・繁殖母群でも実験に用いることもある
・その他(                    )

【質問14】 奄美野生動物研究所のニホンザルたちは繁殖母群であり、実験に用いられることはないという認識で間違いないでしょうか?該当する項目を○で囲ってください。なお、(ウ)の場合、( )内に具体的にご記入ください。

・奄美野生動物研究所のニホンザルたちは実験には用いない
・奄美野生動物研究所のニホンザルたちを実験に用いる可能性はある
・その他(                    )

【質問15】 国際的に霊長類の実験利用はなくすべきであるとして、削減の努力が進められておりますが、縮小傾向にあるNBRP「ニホンザル」を終了させるお考えはありますか? 該当する項目を○で囲ってください。なお、(ウ)の場合、( )内に具体的にご記入ください。

・終了させる考えがある
・終了させる考えはない
・その他(                    )

【質問16】 【質問15】のご回答が(ア)の場合、終了時期を、(イ)の場合、その理由をお答えください。
回答は下記のPDFをご覧ください。ほとんどの質問について情報を持っていないという回答ですが、文部科学省が大きな予算を割いている事業で、あまりに無責任だと思います。
その後、中核機関である京都大学と分担機関である生理学研究所にも質問書を送り、NBRP第5期へ向けて、再度文部科学省にも要望書を送りました。
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