実験用の犬と猫を日本に輸出している施設一覧

犬と猫の輸入は検疫の対象ですが、試験研究用(動物実験用)の場合には特例が定められており、農林水産省が指定する施設からの輸入であって一定条件を満たしている場合には、180日以内の係留検査が不要となり、輸入時の係留期間を12時間以内におさめることができます。

このための指定施設の一覧を農林水産省が公表しているので、日本に実験用の犬と猫を輸出している企業がどこか、知ることができます。

Googleマップで場所も見られるようにしました。

実験用の犬と猫を日本に輸出している施設一覧

農林水産大臣が指定する試験研究用の犬及び猫の生産施設より
The facilities dedicated to breed and rear dogs and cats only for research and experimentaluse designated by the Minister of Agriculture, Forestry and Fisheries (MAFF)

2021年1月19日現在(As of 19/Jan/2021)

エンビゴ アールエムエス社(Envigo RMS LLC)
動物の不適切飼養などの問題により既に封鎖されているため、農林水産省に情報提供済みです。詳しくはこちら
注)名称変更がありました。
(旧名称/Old name)コーバンス リサーチ プロダクツ社 ヴァージニア施設(Covance Research Products, Inc. Virginia Facility)
住所 :アメリカ合衆国 ヴァージニア州 カンバーランド フレンツ ・ストアー ・ロード 482(482 Frenchs Store Road, Cumberland, Virginia 23040, U.S.A.)
マーシャル バイオリソーシーズ社(Marshall Bioresourses, Inc.)
住所 :アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ノース ・ローズ レイク ・ブラフ ・ロード5800(5800 Lake Bluff Road, North Rose, New York 14516, U.S.A.)
リッジラン ファームズ社(Ridglan Farms Incorporated)
住所 :アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 ブルーマウンズ ウェスト ・ブルーマウンズ ・ロード10489(10489 West Blue Mounds Road,Blue Mounds,Wisconsin 53517, U.S.A.)
エムビーアールウェイバリー社(MBR Waverly, LLC)
注)名称変更がありました。
(旧名称/Old name)リバティー リサーチ社(Liberty Research, Inc.)
住所 :アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ウェイバリー ステイト ・ルート ・17シー 170(170 State Route 17C Waverly, New York 14892, U.S.A.)
北京瑪斯生物技術有限公司(Beijing Marshall Biotechnology Co.,Ltd)
住所 :中華人民共和国 北京市 昌平区 流村鎮 瓦窯村(Wayao village, Liucun town, Changping District, Beijing, People’s republic of China)
オリエントバイオ社ウムソンブリーティングセンター(Orientbio Eumseong Breeding Center)
住所 :大韓民国忠清北道陰城郡大所面城本里603-1 (603-1 Seongbon-ri, Daeso-myeon, Eumseong-gun, Chungcheongbuk-do, South Korea)

犬等の輸出入検疫規則 第四条(表より抜粋)

犬等の区分
四 狂犬病に感染するおそれのある動物の侵入を防止するために必要な設備を備えているものとして農林水産大臣の定める基準に適合するものとして農林水産大臣が指定する施設(試験研究用の動物のみを生産するものに限る。以下「指定施設」という。)から直接輸入される試験研究用の犬又は猫のうち、当該犬又は猫が、狂犬病にかかっていず、又は狂犬病にかかっている疑いがない旨、指定施設において生産され、過去百八十日間又はその生産以来他の施設(当該指定施設内で集団ごとに区分して飼養されている場合には、当該犬又は猫の属する集団以外の集団)の動物と隔離されていた旨及び過去百八十日間当該指定施設(当該指定施設内で集団ごとに区分して飼養されている場合には、当該犬又は猫の属する集団)への犬又は猫の導入が行われておらず、かつ、当該指定施設に過去二年間狂犬病の発生がなかった旨を記載した輸出国政府機関の発行する証明書が添付されているもの(個体識別措置が講じられているものに限る。)

係留期間
十二時間以内であって家畜防疫官が必要と認める時間

関連ブログ

マップ更新について

犬と猫の輸入は検疫の対象ですが、試験研究用(動物実験用)の場合には特例が定められています。農林水産省が指定する施設からの輸入であって一定条件を満たしている場合には、180日以内の係留検査が不要となり、輸入時の係留期間を12時間以内におさめる[…]

マップ更新について2

日本に動物実験用の犬と猫を輸出している生産施設の一覧を修正したことをこちらのページで報告しましたが、農林水産省が公表しているリストに古いと思われる施設が掲載されていたため、削除したほうがよいのではないかと情報提供したところ、回答がありました[…]

関連記事

先日、ある研究者の方から、ある大手の実験動物生産会社なども動物が売れなくなってきていて、今後、一定のラインを下回ったらクオリティを維持できなくなる、そうなるとガタガタっと日本の動物実験はだめになっていくかもしれないという話を聞きまし[…]

Japan Laboratory Animals,Inc. bankruptcy COVANCE dogs importer
関連記事

有名な実験動物生産会社の犬繁殖施設が封鎖され、ビーグル4000匹が解放される2021年、バージニア州カンバーランドにあった実験動物生産会社大手エンヴィーゴの実験犬繁殖施設の劣悪さがPETAによって暴露され、翌2022年5月、いよいよ捜索[…]

#エンヴィーゴ #エンヴィゴ #実験動物生産
NO IMAGE

動物の搾取のない世界を目指して

PEACEの活動は、皆さまからのご寄付・年会費に支えられています。
安定した活動を継続するために、活動の趣旨にご賛同くださる皆さまからのご支援をお待ちしております。

CTR IMG