道徳教育パブリックコメント
~ CFT & PEACE 共同キャンペーン ~
<<<文部科学省のパブリックコメントに意見を送ろう!>>>
道徳が教科化されるにともない学習指導要領の案がつくられており、パブリックコメントにかかっています。「愛国心」に多くの注目が集まっていますが、案では、命や自然、動植物についても取り上げられています。人の営みが地球環境に深刻な影響を与える今、次世代の子どもたちに学んでほしいこと。それは、同じ地球の仲間たちと共に生きるための道徳です。
動物たちは感覚を持つ生きものであることを学び、彼らの本来の生き方を尊重すること、また人間が自然に与える影響を学ぶことを、道徳授業の内容に加えるよう意見を送りましょう! 詳細は下記のfacebookイベントにアクセスください。
https://www.facebook.com/events/1375802906073970
PEACEでは理由を書き添えて、以下のような意見を送りました。ご参考ください。
※1意見1送信で送る必要があります。ご注意ください。
動物保護活動を行う市民団体として、道徳の教科化に際し、以下の意見を送付いたします。
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意見の分類:(2)(丸数字の2)
<学校教育法施行規則の一部を改正する省令案等について(概要)>
第2 内容等の取扱いに関する共通的事項
意見:
「授業の実施に際しては、教師からの意見の一方的な押し付けにならないよう配慮しなければならない」という文言を追加する。
理由:
現代の道徳的価値観は多様化を見せています。道徳的であるかのように美化されていることの裏にも、醜い実態が隠されていることもあります。
例えば、動物を食べることは正しいことでしょうか? 「いただきます」と言えば許されますか? 家畜の苦しい一生について事実を知ったとき、それを避けるために肉を食べないようになることも、人間の自然な選択であり、道徳的行動です。こういった選択は個人の自由として認められるべきですが、果たして学校はそれを認めるように教えているでしょうか? 現実には、一方的な教師の価値観の押しつけが目立つように思います。
価値観の強要や抑圧は反発も生じさせ、社会に対立を生みます。
一方的な押し付けにならない道徳教育を要望いたします。
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意見の分類:(7)(丸数字の7)←機種依存文字が送信できません
該当部分:
<小学校学習指導要領案>
第3章 特別の教科 道徳
第2/C 主として集団や社会との関わりに関すること
〔伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度〕
意見:
(加えて欲しい文言)
我が国の郷土の歴史を正しく認識し、伝統や文化を学び、現代の倫理観に照らし合わせながら継承することに努める。
理由:
時間の経過とともに伝統も変化・衰退をしていきます。例えば、江戸時代に女性のたしなみであった「お歯黒」や、日本にもあったと言われる「人身御供」は消えてなくなりました。これらのことを惜しむ人はいません。
人権や動物の苦痛への配慮など、伝統より優先されるべきことも現代社会では増加しています。時代背景を配慮した伝統教育をお願いいたします。
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意見の分類:⑧
該当部分:
<小学校学習指導要領案>
第3章 特別の教科 道徳
第2内容/D 主として生命や自然、崇高なものとの関わりに関すること
〔生命の尊さ〕〔自然愛護〕
意見:
(加えて欲しい文言)
動物が苦痛や感覚を持つ存在であり、多くの種は家族と共に生息し各生態にあった生き方があることを学び、それらを尊重すること。
動植物が同じ地球の住人であることを認識すること。
理由:
抽象的な言葉で生命尊重を語るだけでは、「生命の尊さ」は伝わらないと思います。生き物たちが生きる世界について事実を伝え、関心を持たせ、彼らの生き方を尊重することについて考えさせる教育が必要だと思います。
また、「生命の尊さ」を扱う際に注意しなければいけないのは、他者の命を奪うことだけが問題なのではないということです。他者の生き方に配慮できるかどうかが重要です。動物を道徳的に扱わなければいけない理由は、彼らも苦痛や感覚を持つ存在だからです。このことを学習指導要領では明確にすべきだと考えます。
ぜひよろしくお願いいたします。
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意見の分類:(8)(丸数字の8)
該当部分:
<中学校学習指導要領案>
第3章 特別の教科 道徳
第2内容/D 主として生命や自然、崇高なものとの関わりに関すること
〔自然愛護〕
意見:
「自然の崇高さを知り、自然環境を大切にすることの意義を理解し、進んて?自然の愛護に努めること。」とある部分を以下のように変更する。
→「自然の崇高さを知り、自然環境を大切にすることの意義を理解し、人間が自然にもたらす影響を学び、進んて?自然の愛護に努めること。」
理由:
人間の作り上げた文明が地球環境に及ぼしている影響は甚大です。現代社会に生きる私たちの営みが自然環境に与えている脅威について自覚させることで、自然を大切にする気持ちが芽生え、道徳的行動の意義を実感できます。
次世代の持続可能な社会の構築のため、ぜひこの観点を取り入れてください。