12月7日、私たち「美しさに犠牲はいらないキャンペーン実行委員会(CFB)」は大阪のピアスグループ本社を訪問し、専務らと会談に臨み、同社から「2018年度末(2019年3月末日)をもって化粧品および医薬部外品の動物実験を廃止する」という決定を引き出しました!
今年9月に本キャンペーンがスタートしてから、署名に賛同し、声を上げてくださった皆さんの力が原動力となって、ピアスグループは私たちの働きかけに応じ始め、社内でも役員をはじめ全部署を通じて、廃止に向けた真剣な協議が始まったとのこと。
特に、10月19日に行われた初回の話し合いの場で21,166筆の署名とChange.org上で寄せられたすべてのコメントをお渡しして以降は、動物実験をせずに安全性を評価するための技術的なロードマップの調整が連日のように続いたといいます。
そして12月7日、再び開かれた会談の場で、「一刻も早く廃止を」という私たちの要望を受け入れ、最終的に今年度をもって廃止するという経営判断が下されました。
会談では、特に同社が創業当時から開発を続けている、アザ・傷跡・皮膚の変色に悩む方々向けの化粧品について、通常の化粧品に比べて安全性評価の面で慎重にならざるを得なかった、そして今後も技術的課題に直面する可能性もあり、困難な判断であったという説明がありました。
私たちのところには、同様の悩みをお持ちの方からも「動物実験は望まない」という声が届くことがあります。ピアスグループの決定によって、さまざまなニーズを持つ消費者が動物を犠牲にしない商品を選択できる幅が広がりましたことを、私たちとしても歓迎いたします。
技術的な転換期において、厳しい場面が今後もあるかもしれないが、それでも化粧品開発において動物を犠牲にしないという覚悟を決めてくださったピアスグループに対し、心より感謝申し上げます。
この報告をもちまして、本キャンペーンは終了させていただきます。
署名にご賛同くださった皆さま、シェアしてくださった皆さま、声を届けてくださった皆さま、本当にありがとうございました!
※医薬品分野での動物実験は継続するとのことです。
※「*社会に対して安全性の説明責任が生じた場合や、行政から求められた場合を除きます。」との但し書きがあります。輸入化粧品に対して動物実験の実施を課している中国への輸出の問題については「中国での動物実験についてのCFBの見解」をご覧ください。