二枚貝が持つことのある貝毒のうち「下痢性貝毒」と呼ばれる群について、検出法を動物実験から機械検出に変更することが検討されてきましたが、いよいよ先月18日、厚生労働省の部会でその方針が了承されたとのことです!
これによって、数多くの動物の犠牲が回避されることになります。全く動きが感じられなかった時期があったことが信じられないほどの急展開ですが、動物保護団体として、この方針を歓迎したいと思います。
まだ今後のスケジュールは確定ではないとのことですが、パブリックコメントを経て、施行は今年度末の予定とのこと。また、移行に関しては猶予期間が1年ほど設けられる可能性があります。
EUでは本年12月末にマウス試験法は廃止されますので、それに合わせた施行を行ってほしいこと、また改正の目的に動物福祉の観点も含めてほしいことなどを厚生労働省に要望しました。検査体制については、少なくとも自治体に関しては整備されているはずですので、猶予期間もなるべく短く設定してほしいと思っています。
今回、麻痺性貝毒については改正されませんが、CODEXでは麻痺性も機械検出にすべきと主張している国があったとのことで、今後の動向に期待したいと思います。
要望書は下記のページに掲載しました。