伊藤園は動物実験を行わないと宣言していますが、トマトジュースで知られるカゴメは、しばしば動物実験の結果をリリースしています。今年もまた、野菜ジュースで動物実験を行うというナンセンスなリリースがありました。
このタイトルも問題ですが、リリースの中でカゴメは以下のように結論付けており、動物のデータでヒトでの結果が得られるかのような過った印象を与えています。
動物実験の結果は、このように断定的に人間にあてはめられるものではありません。
国際的にも「ヒトのエビデンスはヒトで」であり、このように宣伝に使うのはおかしなことです。
またそもそも、通常の摂取量で野菜ジュースに安全性の問題があれば現時点で販売できるはずがなく、なぜそのようなものについての動物実験が大手を振ってまかり通るのか疑問です。
カゴメによると、動物実験を行った理由は、「ヒトでの臨床試験の前に有効性を推測できる根拠が必要だった」ということらしいですが、そもそもこの動物実験が行われたのは、「生野菜を食事の前に摂ること(ベジタブルファースト)が食後血糖値の上昇抑制に有効であることが明らかになってきているため」だそうで、そうであるならば、このことに関するヒトでのエビデンスを集め、ジュースにした場合の臨床試験が妥当かどうかを検討するべきだと思います。
また動物実験は、狭いケージで育てられ、不自然な加工フードを与え続けられている動物で行った試験の結果ですから、その動物種についてですら、本当に正しい栄養学的な結果を示しているのかどうかわかりません。
そして、何より、このような不必要な動物実験のために動物の命が犠牲になりました。
「食品のために動物実験を行うのはやめてほしい」「無意味な犠牲を生むのはやめてほしい」と、ぜひカゴメに意見を送ってください。
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▲動物が犠牲になっているジュースは飲みたくない!