動物実験を根拠にした宣伝にノー! 景品表示法に基づく措置命令が出ました

動物実験等を根拠にした宣伝に対し、景品表示法に基づく措置命令が出た!

動物実験しか根拠がないのに「体にいい」「効能がある」などと宣伝する広告がしばしば目につきますが、「人ではどうか」ということが立証されていないのに宣伝につかっているわけですから、景品表示法(景表法)違反に該当する可能性があります。

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3月3日、消費者庁は、『有名大学がマウス実験で実証』医療関係者も勧める『90%がフサフサになった育毛剤』がヤバイ!」「【新常識!薄毛の原因は●●だった】世界的な科学誌が推奨の毛髪再生法 有名医科大のマウス実験で実証済! 試した90%以上がボリューム復活!?」などとアフィリエイトサイトに記載し、育毛剤に薄毛の状態が改善されるほどの発毛効果があるかのように宣伝した企業に対し、景品表示法に基づく措置命令を行いました。

根拠が示せないのに過大な効果があるように宣伝しているので、「優良誤認」に該当するとされました。詳しくはリンク先をご覧ください。

命令された内容の概要は、わかりやすくすると、以下の通りです。

  • 『有名大学がマウス実験で実証』等の表示は、それぞれ、本件商品の内容について、一般消費者に対し、実際のものよりも著しく優良であると示すものであり、景品表示法に違反するものである旨を一般消費者に周知徹底すること。
  • 再発防止策を講じて、これを役員に周知徹底すること。
  • 今後、表示の裏付けとなる合理的な根拠をあらかじめ有することなく、『有名大学がマウス実験で実証』等の表示と同様の表示を行わないこと。

ちなみに、実際の広告には下記のような写真の転載もありました。慶應義塾大学の論文「Hair follicle stem cells provide a functional niche for melanocyte stem cells」(外山弘文 他 Cell Stem Cell. 2011 Feb 4;8(2):177-87.)からとられているようです。

騙されてはいけないのは、ここに書かれている「17型コラーゲン」について、東京医科歯科大学難治疾患研究所幹細胞医学分野の西村栄美教授が警告を発している点です。

【17型コラーゲン】に関連するとされる化粧品・健康食品等への注意喚起について」という文書には、はっきり以下のように書かれています。

  • 「17型コラーゲン」は通常のコラーゲンとは性質が異なるものです。当研究室が確認した限り、市販されている製品の中に「17型コラーゲン」を配合しているものはなく、当研究室では17型以外のコラーゲンもしくは「17型コラーゲン様」の物質については薄毛・脱毛に対する効果を確認しておりません。
  • 「17型コラーゲン」は、一般的に知られるコラーゲンとは異なる膜貫通性コラーゲンであり、毛包細胞表面に結合してのみ効果を発揮するものです。当研究室の研究成果は、17型コラーゲンを頭皮に直接塗布したり、食品として摂取したりすることによって、薄毛・脱毛に対して改善の効果を与えることをうたったものではありません。

もっともらしく動物実験を利用した宣伝に
騙されないようにしよう!
動物実験の結果は、同じように人に当てはまるとは限らない

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