動物園のあり方を考えよう!

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会員 匿名希望

ここ最近、東京都と神奈川県の3か所の動物園に行きました。東京郊外の住宅街にある羽村市動物園と、横浜郊外の自然の多い環境にあるズーラシアと金沢動物園です。羽村市動物園では昔ながらの檻とコンクリートの小さな飼育施設で、ズーラシアと金沢動物園は動物福祉に配慮した飼育施設で動物が飼育されています。施設の大きさ、遊具、木や葉、土などに注目しながら写真を見比べると、違いがよくわかるかと思います。(写真の下へ続く)

シカ

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サル

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猛禽

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ペンギン

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猛獣

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イノシシ

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その他

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娯楽も少なくテレビやカメラ技術が発達していなかった時代、動物園で動物を見ることは大きな楽しみの一つだったことと思います。それが狭い檻とコンクリートの中に入れられた動物であってもです。野生動物たちが本来どのような環境で暮らしているかもよく知らないし、動物の感情への配慮など考えもしない人が多かったのではないでしょうか。そのような古い時代の動物園が全国でまだまだ数多く残されています。

しかし現在、テレビやカメラ技術が発達し、私たちは野性動物の本来の暮らしを多くの映像で見ることができます。過酷ではあるけれど懸命に生き、遊ぶことを楽しんだり、子どもや仲間を大切にしたりする、その豊かな感情を見ることができます。

動物本来の生活に少しでも近付けるよう、ストレスを減らせるよう施設に工夫をこらしたり、動物や生息地のことを勉強できるパネルを設置したりする動物園もでてきました。そのような動物園に人気が集まっていることは、人々が動物本来の活き活きとした姿を見たいと思っていることのあらわれだと思います。

動物園にはレクリエーションや学術研究や動物保護の目的があると言われていますが、現代のような時代にあって、単なる見世物小屋のままの動物園は、学術研究や動物保護はおろか、レクリエーションの用すら満たしていないと思います。

動物園は動物の自由を奪い犠牲を強いる場所です。そうするからには、理にかなった存在理由が必要だと思います。学術研究や動物保護のためと高らかにうたっている動物園もありますが、日本にもともと生息していない動物を輸入して、日本で研究・保護する意味は私にはよく分かりません。何のために動物園が必要なのか、そもそも本当に必要なのか、もし必要だとしたらどうあるべきなのか、多くの人に動物園のあり方を考えてみてほしいなと思います。少なくとも、見世物小屋と化している動物園は廃止または大幅な改善をしていただきたいと思います。

(2013.5.10掲載)

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