STAP細胞研究 動物実験計画書への動物実験委員会からの指摘
小保方晴子氏が理研で行っていたSTAP細胞研究については、最終的に動物実験委員会が実験計画書の未提出(若山氏によるもの)と小保方氏の実験従事者としての追加忘れ(笹井氏によるもの)を認めており、STAP細胞関係だと認められた動物実験計画書は、当初情報公開された2件だけで確定でした。
後日、追加で情報公開請求をした結果、それらの動物実験計画書に、審査の過程で動物実験委員会から指摘があったことがわかりました。以下の画像の黄色の部分が、STAP関係の動物実験計画への指摘の部分です。
ちなみに、これらの計画書への指摘が、他の実験計画書に比べて特段多いということはありません。
■若山研時代の実験計画書への指摘
なんと逆流性食道炎モデルについては、「ラットの記載ですよね」との指摘! マウスで24時間絶食は大丈夫かどうかと聞かれています。にもかかわらず、若山氏は根拠を示して実施するという回答……。しかし、逆流性食道炎モデルについて、マウスでは不適切との指摘があることは、以前こちらで紹介しました。(開示された計画書)
■小保方研時代の実験計画書への指摘
若山研時代の実験計画書で苦痛度Dとなっているのに、なぜか小保方氏はCに下げて申請しており、理研への質問書でも苦痛度が低いのではないかと指摘しました(開示された計画書)。
理研からは、Cは「事務処理上の誤記」であるとの回答がありましたが、実際には、Cで提出したものを後からDに修正したと小保方氏が回答していることがわかります。他に指摘を受けている術後のケアや年間の使用数については、開示された計画書は追記済みのものと思われるので、どうも「誤記」とは修正漏れのことだったようです。
■STAP検証実験の実験計画書への指摘
また、丹羽氏が責任者となって行われたSTAP検証実験の動物実験計画書については、以下のような指摘がなされていました。注目されている実験なので、動物数の算出根拠をもう少し丁寧に書いておくと、“脇が閉まる”との指摘。