神戸須磨シーワールドのためにフランスから輸出されようとしているマリンランドの3頭のシャチたちに関し、フランスの保護団体C’est Assez !から最新情報が公表されました。(当初、シャチたちは4頭でしたが、10月にモアナが死亡し、3頭になっています。⇒その後イヌークが死亡し、2頭になってしまいました。)
日本に連れてこられる可能性は依然として高いままです。輸出許可を出さないよう、フランスの当局へメールを送ってください。
Photo 135636426 © Marky62 | Dreamstime.com最新のアクション情報はこちらです。下記の署名も引き続きご協力ください。イルカ・シャチのショーを禁止したフランスフランスでイルカショーが禁止さ[…]
フランスの3頭のシャチたちの健康状態に関する報告
C’est Enssez!は、マリンランドのシャチたちの健康状態に関し、2名の獣医学専門家による報告書を受け取ったとのこと。報告書は、シャチの一般的な生活条件と環境、健康状態に焦点を当てたものです。2人の専門家はそれぞれ次のような結論になる報告書を提出したそうです。
- 彼らの拘留条件は、ときどき水温が5℃高すぎることを除けば満足のいくものである。
- ケイジョはやや瘦せており、体重減少の原因は今でもはっきりと解明されていない。
- 歯の問題が続いているので、3頭のオルカそれぞれに異なる程度で影響を受けている。最も影響を受けているのはイヌークだ。
これらの歯の問題は原因が特定されていないため、更なる損傷を防ぐことは困難とのことです。
ニュージーランドのオタゴ大学歯学部などの研究グループが、飼育下のシャチ(オルカ)に関する調査結果を論文にまとめ公表しました。なんと、調査した飼育下のシャチ29頭全てに歯の損傷が見られたそうです。プールのコンクリートや金属(ゲ[…]
また、フランスのシャチたちは感染症と、それらの問題が引き起こす痛みの問題の治療を受けています。
歯の問題の管理にはフォローアップが必要であり、海外の別の地域に移った場合のケアの質について、フランス側はますます懸念を深めています。
「ちなみに、日本は鯨類を水産資源と考えており、これらの動物は水産庁に依存している」ということにも言及されています。鯨類を捕殺し続けている日本ですから、彼らが懸念を深めるのは当然のことでしょう。
これらの歯の問題が解決されるまで輸出許可が出ないのであってほしいと書かれていますが、これは輸出がされてしまう可能性が依然として高いことを示しています。
シャチたちは生理的な欲求に、より適した代替解決策を待ちながら、引き離されないように、またケアの継続を確保するために、フランスに留めなければいけませんとC’est Assez !は訴えています。
PEACEは9月に、フランスのワシントン条約管理当局に対し、許可を出さないよう要請するメールを送りました。
日本の皆さまからも、改めてアクションをお願いいたします。
フランスで輸出許可を出すワシントン条約管理当局にメールを送ってください!
フランスのワシントン条約(CITES)管理当局に輸出許可を出さないよう、下記のメールを送ってください。
手順
- 下記の「メーラー起動」ボタンを押す。
- メールソフトが立ち上がります。メッセージが表示される場合は「はい」を選択してください。
- 立ち上がったメールに、送信先(cites@developpement-durable.gouv.fr)と件名(Concernant l’autorisation d’exporter des orques vers le Japon.)が入っていることを確かめてください。
- 送信するメールの文字コードを「UTF-8」に変更してから、下記の文章をメール本文にコピー&ペーストし、あなたのお名前(ローマ字)とメールアドレスを最後に入れてください。
(文字コードについて:ペーストしたメールの本文の文字の上にアクセント記号(´)が残っていれば特に指定しなくてもOKです。) - メールを送信してください。
日本語訳
こんにちは。
私は日本人で、日本からあなたに手紙を書いています。
マリンランド・アンティーブから2頭のシャチを日本に送る計画について、私は大きな懸念を抱いています。
特に健康状態の悪化と長旅がとても心配です。
「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」〔ワシントン条約〕の第4条では次のように規定されています。
すなわち、「輸出国の管理当局が、傷を受け、健康を損ね若しくは生育を害し又は虐待される危険性をできる限り小さくするように準備され、かつ、輸送されると認めること」。
フランスと日本との間の距離は約1万kmです。
マリンランドのシャチを、健康を損なうことなく安全に輸送できるとは思えません。
シャチが日本に来れば、新しい水族館に入れられることになるが、飼育環境は予断を許しません。
日本には、開館から2年以内にイルカの3分の2が死んだ水族館もあります。
シャチの将来のために、輸出許可が発行されないようにしてください。
心を込めて。
〔あなたのお名前〕
〔メールアドレス〕
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引き続き、フランスの団体の署名にもご協力ください! よろしくお願いします!
Photo 135636426 © Marky62 | Dreamstime.com最新のアクション情報はこちらです。下記の署名も引き続きご協力ください。イルカ・シャチのショーを禁止したフランスフランスでイルカショーが禁止さ[…]
フランスの保護団体からの情報。
C’est Enssezの要請を受けて委任されたマリンランドのシャチたちの健康状態に関する2名の獣医学専門家による報告書を受け取ったとのこと。シャチの一般的な生活条件と環境、健康状態に焦点を当てたものである。続 https://t.co/tA5i4mvnWx— PEACE 命の搾取ではなく尊厳を (@animalsPEACEnet) December 24, 2023
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