6月20日、緊急集会「マスコミが報道しなかったイルカ問題の真実!!!」にお越しくださいました皆様、大変ありがとうございました。かなり時間をオーバーしての長丁場となってしまい、申しわけなく思っておりますが、率直な質問も飛び交い、動物保護活動サイドから見たWAZA/JAZA問題について詳細にお伝えし、また話し合うことができたのではないかと思います。
配布資料と、当会より、報告に使わせていただいたスライドは以下の通りです。
配布資料:
- テレビ愛知「激論!コロシアム」アンケートへの回答
そもそも誤解に基づいて番組が企画されたことがわかるものでしたが、典型的な質問が幾つか含まれていると思いますので、私たちが回答した内容を公開いたします。 - 水族館に関する世界の動向、及び、イルカ・クジラ類の保護(エルザ自然保護の会作成資料)
PEACEより報告スライド
- 国内5団体によるWAZA(世界動物園水族館協会)・JAZA(日本動物園水族館協会)への働きかけに関する報告
(昨年12月、フリッパーズジャパン代表・小宮山聡さんをお呼びした勉強会の際にご報告させていただいた内容に、さらに追加をしたものです)
鈴木邦男さんも登壇! 小宮山聡さんの現地報告も貴重でした。大変ありがとうございました。
*今回の日本動物園水族館協会の決定について、どう思われますか。
回答者の約91%が、「適切な決断だった」と回答。
不適切な決断と答えた参加者は、ひとりもいませんでした。
*水族館でイルカを飼育し、展示することについて、どう思いますか。
回答者の約82%が、展示しない方がいいと回答。
展示してほしい。分からないは、各4%でした。
*イルカのどんなところに興味がありますか。
生態―――――68%
イルカ猟―――63%
イルカの保護―63%
水族館――――50%
※このアンケート結果については、日本動物園水族館協会(JAZA)へもご報告しました。
<追記>2015.6.26
オルタナが集会について報じてくださいました。
「JAZAイルカ問題は外圧ではない」、市民団体が指摘
http://www.alterna.co.jp/15326
※訂正:若干、書かれていることが実際の発言と違うので補足ですが、イルカの追い込み猟が太地で本格的に始まったのは最近だという話は、当会からしたものではありませんでした。また、イルカ食は日本の文化ではない、地方文化だろうという話は別途出ていました。
当会からの発言の主旨は、「文化だと言っている人たちが文化だと思っているのは、(今の追い込み猟の手法でも水族館でもなく)イルカを食べること自体だろう。水族館は(日本の)文化でも伝統でもない。(のでわかってもらえるのではないか)」でした。カッコ内は意図の補足です。
これは、「文化という主張に対して納得させるロジックが必要なのではないか」という質問に対する回答の一部です。もちろん、文化であれば必ず守らなければいけないのか?といえば、そうではないことは歴史を見れば明らかで、そのことについては、アンケートの回答でもふれていますので、ご覧ください。