PEACEのメンバーが神奈川県の衛生研究所の見学に参加してきました。動物実験施設もありました。
※「湘南エチカの会」のブログにリンクしていましたが、ブログ閉鎖に伴い、転載許可をいただきました。下記をご覧ください。(写真は当会撮影)
湘南エチカの会ブログより転載
神奈川県衛生研究所見学会に参加しました
2012-12-01 掲載 | 活動報告
先日、武田問題対策連絡会が開催した神奈川県衛生研究所の見学会に参加させていただきました。公立の研究機関だけあって、とてもオープンなことに驚きました。簡単にですが、ご報告させていただきます。
まず、いわゆるP1実験室で滅菌装置を見せていただきました。オートクレーブが3つ置いてあり、隣のP2実験室には、また別途オートクレーブが設置してあ るとのことです。滅菌が必要なものは必ず各室内で滅菌し、そのあとに廊下を通って洗浄室へ持っていく流れになっているとのことでした。
遺伝子組換え漏出事故が起きた武田薬品の研究所では、このような各室での滅菌処理ではなく、排水口から流して、配管を通った下で一括で滅菌する形になって いました。文部科学省は、建物丸ごとでひとつの実験室とみなすという見解を出したと聞いていますが、やはり研究する人が自分たちの手元で滅菌処理する形の ほうが安心・安全なのではないかと、実際に見て感じました。
動物室は、エリア内に入る扉の前まで通してくださり、そこで説明を受けました。使われるのは、マウス、ラット、ウサギなど。マウスは、プラスチックケージ に5匹ずつくらいで飼育、そのケージが200置ける施設とのことでした。見学時には、マウスが200匹いるとのことで、翌日ラットが50匹入ってくる予 定、ウサギは今はいないとのこと。死体の処理の流れなどについても、説明をうけました。
いわゆる脱法ドラッグの動物実験も行われているとのことで、少し驚きました。
最後は、地下の排水処理設備の見学です。やはり、何があったとしても、この緑色の防水になっているくぼみから排水を外に出さないことが肝要のようです。
武田では、防水に不備があって、遺伝子組換え排液が染み出してしまったとのことでしたが、実際に研究所の排水設備というものを見たことがなかったので、どういうものかわかりづらかったところがイメージできるようになったように思います。
研究所というと、研究成果だけが目立って取り上げられるものですが、日々の検査や安全管理こそ、私たちの暮らしの安心・安全を守るものではないかと感じました。最後になりましたが、時間を割いてくださった研究所の皆様に感謝いたします。