貝毒についての食品安全委員会の議論は、1回延長

傍聴の報告ばかり続きまして申し訳ありません。

貝毒の動物実験の機械検出への代替については、食品安全委員会での検討の4回目が先週開催されました。健康影響評価書の素案が出てきており、大幅に時間をオーバーして議論がされましたが、「最終案の確認が必要ではないか」という意見が出て次回開催が決まり、1回延長となってしまいました。

今年末にEUでのマウス毒性試験の禁止が決まっており、何とかそれに間に合わせてほしいので焦りますが、すでに議論の中では機械検出に代替することが既定路線として語られていました。厚生労働省が結論を出すスケジュールにもぎりぎり間に合いそうな説明があり、ほっとしています。

内容としては確かに、コーデックスの規制値を日本で採用すると、ホタテを多く食べる人たちでは急性参照用量を超える下痢性貝毒(オカダ酸)を摂ることになるような数字が出ていたので驚いてしまったのですが、これは中腸腺を取り除いていない場合の数字なので、現実には回避できる話なのだと思います。

機械検出に移行した場合についても、過去の実績のうち出荷OKになるのがどの部分で、出荷不可になるのがどの部分かがわかるようなグラフが示されました。出荷OKになってしまう部分があるのは一見不利に感じますが、実際にはその部分は、マウスは死ぬが人間には影響のない貝毒群(オカダ酸ではないもの)だったからで、その説明も次回明確になるとのことなので期待しています。

機械検出にした場合、人間に影響のあるオカダ酸群は今より厳しく検出して、逆に人間に影響のないものは出荷できるようになるのだから、マウスだけでなく、業界や消費者にとっても改善になるのではないかと思います。

パブコメは、食品安全委員会の健康影響評価案に対して1回、厚生労働省の公定法案に対して1回、計2回行われるそうです。

追記:
食品安全委員会のサイトに資料が公開されました。
第32回 かび毒・自然毒等専門調査会

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