消費者庁が平成25年(2013年)に、首からぶら下げるタイプの携帯型空間除菌剤によって化学熱傷を起こす事故が発生していると警告しているとの情報がインターネットで回ってきました。
中を確認したところ、当時は、動物実験ではない方法で刺激性を確認していました。
プレート型の除菌剤を首から下げて幼児を抱っこしていたところ、幼児の胸部が体幹接触皮膚炎となった事例(重症)などを再現するために、食肉を使っています。食肉なので、動物を全く犠牲にしていないわけではありませんが、この試験のために動物を苦しめたり殺したりということはされていません。動物実験の代替法と言えます。
しかし、国民生活センターは、2016年のスマホケースの液体の際には、ウサギを重度に苦しめる動物実験を行っています。この試験も、食肉で十分だったのに、国民生活センターは、わざわざ動物を使いました。許しがたいことです。
今年4月、独立行政法人国民生活センターが「 液体の入ったスマートフォンケースからの液漏れに注意」というリリースを出しました。そこに書かれていたのはウサギを用いた残酷な動物実験(皮膚一次刺激性試験)の結果です。研究者が「昔の写真のよう[…]
過去には食肉で立証していたのに、なぜわざわざ動物に戻したのでしょうか。
担当者の胸先三寸で決めているので、そのときどきによって判断がブレブレになるのでしょう。
動物実験委員会の設置に法的義務はなく、動物実験委員会のないところで動物実験の実施や内容が決められています。
これが日本政府の愛する自主規制の実態です。