茨城県畜産センターについて現代ビジネスが3つの記事を掲載

先日、茨城県畜産センターの実態について実験動物の観点からの記事をアップしました。

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くしくも同日、現代ビジネスから、この畜産センターの問題について3つの記事が公開されました。時事通信の森映子記者の取材記事です。さらに多くの写真が公表されており、詳細がより詳しくわかるので、ぜひお読みください。

第一弾は、「自治体のセンターだからきちんとした酪農を学べるだろうと思って働き始めたら、あまりにも酷くて愕然としました」とする元従業員Aさんの話が載っています。

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島根県大田市の農場で乳牛を繰り返し蹴るなど暴行を加えたとして元従業員が7月、動物愛護管理法(動愛法)違反の罪で起訴された…

Aさんによれば、従業員らは除角のことを「残酷焼き」と呼んでいたとのこと。残酷な方法であることは、わかっていてやっていたということになります。

また、牛の体が汚れる原因の一つに、従業員らのサボりの実態があることも暴かれており、これは本当に腹立たしく思いました。なんと昼休み以外に計3~4時間ぐらい休憩時間を取り、1日2回できるふんの清掃も、1回しかしていなかったというのです。

研究者から指示があったこともせず、敷料として使うオガコも予算がないといってケチり、薄くしか使わない。乳牛がほぼ半日を過ごすベッドの砂も、掘り起こすなどの手入れをしないためガチガチに固まり、牛が寝ると痛い。だから牛たちは通路で寝ることになり、体が糞尿で汚れるのです。

第2弾の記事は、茨城県畜産課や畜産センター長への取材の内容が掲載されています。何が虐待か、何がアニマルウェルフェアかということを考えたこともなく、長年畜産試験場の運営が行われてきたことに愕然とします。

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島根県大田市の農場で乳牛を繰り返し蹴るなど暴行を加えたとして元従業員が7月、動物愛護管理法(動愛法)違反の罪で起訴された…

第3弾では、酪農ヘルパーとして、さまざまな牧場で働いてきたBさんという女性に取材しています。

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Bさんは、20余りの農場で働いた経験から、「牛の扱いが荒い、酷い。乳房を棒で突いていたが、あんな行為は初めて見ました」「除角の際に顔を踏みつける行為もあり得ません。牛に対する愛がないと思いました」とはっきり述べており、ほかの農場でどのような努力がされているのかも具体的に話されているので、理解の助けになると思います。

税金で運営され、指導的立場であるべき畜産試験場の実態がお粗末であることに、改めて怒りを感じざるを得ません。

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PEACEでは、他団体と連名で茨城県に質問書を送り、動物愛護法違反での刑事告発も行いました。関連記事は、こちらのページからたどれるようにしています。この問題の動向を今後もチェックしてください。

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