獣医学類の教員が動物実験計画の承認なしに動物実験を行っていた件について、酪農学園大が正式に公表をしました!
2012年4月から2015年7月の間、実験計画の承認を得ていなかったとのことですから、かなり長い間指針違反状態が続いていたことになります。
大学の公表には書かれていませんが、北海道新聞によれば、この准教授が使っていた実験室を4月1日から1年間、使用停止にするとともに准教授を1カ月の減給処分にしたとのこと。
実験動物学で実験室の使用停止とは、「自主規制でちゃんとやっている」と言ってきた人たちにとっても大事件でしょう。
再発防止策としては、動物実験委員会の構成員に外部専門家の導入等を実施したとのことですが、文部科学省の対応がどうなるのかも注目したいと思います。
2月9日に文科省に送付した当会からの要望書は以下の通りですが、これに加え、改めて科研費について採択課題を具体的に挙げた上で再要望をしました。
また、大学に対する当会からの質問書については、主に牛の解剖実習に関するものであり、また別途回答をするとのことでした。実習で採取された牛の血液は上記の未承認実験に使われているものと思われますが、その辺りも含め、回答が届きましたらまたご報告いたします。(※後日追記:回答は来ていませんが、科研費返還命令についてこちらに掲載しました)
※追記:5月5日に、後半部分を少し加筆しました。
※追記2:科研費返還命令についてリンクを追記しました。
▼酪農学園大学プレスリリース