移転により動物実験施設の国際認証であるAAALAC認証を取り下げていたがウェブサイトには表示をしていた件で回答のあった千寿製薬に、移転に関して以下の通り追加の質問をしていましたが、回答は「個別のご質問にはお答えしかねます」とのことでした。
1.実験動物について、移転が理由の殺処分が行われないよう配慮はなされたでしょうか。
2.移転に伴って扱う実験動物の種類や数は増えますか、それとも減りますか。規模拡張なのか縮小なのか教えてください。もしくは変わらないでしょうか。
3.新しい施設では、サルの飼育は行いますか。
4.新しい施設は、どのような点が改善されているのでしょうか。
例えば、EU水準をクリアしているかどうか、ウサギを群飼育するかどうか、エンリッチメントへの取り組みなどの点について教えてください。
単純な質問を少ししただけですが、こういった内容の質問に一切答えないのは、製薬会社等の民間企業では普通のことです。
それでもまだ千寿製薬の新研究所のある兵庫県には動物実験施設の届出制があり、行政が施設の概要については把握をし、訪問もしているので、状況はマシだと言えます。しかし、兵庫県でも、基準に基づいて指導をしたり、年次の使用数の把握をしたりということは行われていませんし、届出制というのは欧米の仕組みに比べると本当に簡単な制度になります。それでも日本は国レベルでの実現はしていません。