24日、今国会に提出される銃刀法改正案が閣議決定され、殺傷事件が相次いだクロスボウ(洋弓銃、いわゆるボーガン)に対する全国的な規制が実現する運びになりました!
矢ガモや、世田谷一家殺害事件直前の猫殺害事件などから非常に長い年月が経っており、人が殺される事件が起きないと実現しなかったことは悔まれますが、やっと所持については許可制となります。
報道を総合すると、所持が許可されるのはスポーツとしての標的射撃や動物麻酔などに限られ(漁業も含まれるのは気になりますが)、許可を受けた用途以外の発射は禁止。許可期間は3年で更新制であり、許可のたびに正しい使用法に関する講習の受講が必要だそうです。欠格要件も盛り込まれ、18歳未満や、禁錮以上の刑の執行を終えてから5年を経過していない者などについては所は認めない模様。すでに所持している人ももちろん許可を得る必要があり、期限は、施行日から半年以内。
不法所持していた場合の罰則は3年以下の懲役または50万円以下の罰金。販売業者についても届出制が導入され、購入者の所持許可証の確認を怠った場合に対し、6か月以下の懲役か20万円以下の罰金が科されるそうです。
改正法の施行日は公布の日から9か月以内とのことなので、今国会で成立しても、しばらくは規制の空白が続いてしまうことにはなりますが、やっと規制が実現することになりました。
国会では参議院先議となるようですが、まだ議案は公表されていません。現在公表されているのは、新たな規制について検討していた有識者の会合の資料や報告書です。下記のリンク先をご参考ください。
参考記事
動物への危害について、まとめたページは下記です。
今年6月、兵庫県宝塚市で4人がボーガンで殺傷された事件がありました。これを受けて、警察庁がボーガンの所持などに対する規制の在り方を議論する有識者検討会を開催することを決めたとの報道がありました。23日に初会合が開かれ、計4回[…]
追記
2021年6月、改正銃刀法が成立し、所持は許可制となりました。詳しくはこちら。
6月 8日、全会一致で、銃刀法(銃砲刀剣類所持等取締法)の一部を改正する法律案が可決成立しました。これにより、クロスボウ(洋弓銃、いわゆるボーガン)の所持が許可制となり、許可を受けた者以外の所持は禁止となりました。許可される[…]