警察庁がボーガン規制へ 動物を殺害するなどの事件は10年で9件

クロスボウ、ボウガン、ボーガン、洋弓銃

今年6月、兵庫県宝塚市で4人がボーガンで殺傷された事件がありました。これを受けて、警察庁がボーガンの所持などに対する規制の在り方を議論する有識者検討会を開催することを決めたとの報道がありました。

23日に初会合が開かれ、計4回程度の開催を経て年末までに報告書をまとめる予定だそうです。

ボーガンといえば、世田谷一家殺人事件が起きた2000年12月30日の直前に、世田谷区砧で猫がボーガンで殺される事件があったことを思い出します。このときは近くの銀行員が逮捕されました。

20年経ち、人が4人も殺傷される凄惨な事件がおきてしまってやっと、動き始めます。

これまでの間、少なくとも滋賀県で2回、ボーガンで猫が打たれていますが(滋賀で起きている連続猫虐待事件についてはこちら。ただし、猫は2回とも殺されてはいないです)、時事通信の記事によると、ここ10年間で動物を殺害するなどの動物愛護法違反や軽犯罪法違反などが9件あったそうです。

動物が対象だった事件の正確な数はわかりませんが、こういった数も出しているのだなと思いました。

所持禁止を含め、できる限り厳しい規制としてほしいです。

警察庁によると、2010年1月~20年6月に全国の警察がボーガンの使用などに関連して検挙した事件は、殺人など人に危害を加える事案が13件。脅迫や器物損壊などが10件で、動物を殺害するなどの動物愛護法違反や軽犯罪法違反などが9件だった。

時事通信「ボーガン規制、有識者検討へ 兵庫の殺傷事件受け―10年で32件検挙・警察庁」(9月11日)より

追記

警察庁のサイトに、この検討会の資料が掲載されました。下記のページの「クロスボウの所持等の在り方に関する有識者検討会」の欄をご覧ください。

動物については、実例として、下記の2例が挙がっています。

  • 平成25年6月、被疑者(18歳、男性)が、自宅においてクロスボウの矢を撃ち込む方法により猫4匹をみだりに殺傷した。【動物愛護法違反】
  • 平成22年3月、被疑者(39歳、男性)他1名が、天然記念物に指定を受けた鹿1頭に対し、クロスボウで矢を発射して、左肋部から左肺臓等を貫通させる傷害を負わせた。【文化財保護法違反】

また、被疑者がクロスボウを入手した動機として、「出没する動物を撃退するために購入した」というものがありました。

さらに、クロスボウに関する相談として、動物に関するものが27件あり、例えば以下のようなものがあったと挙げられています。

  • 鴨に向かってクロスボウを撃っている者がいた。人にも撃つ可能性があり不安。
  • 猫の背中に短い矢が刺さっていた。気持ち悪いので警戒を強化してほしい

追記2

2021年6月、クロスボウ(ボーガン)の所持を許可制とする銃刀法改正が成立しました。詳しくはこちら

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6月 8日、全会一致で、銃刀法(銃砲刀剣類所持等取締法)の一部を改正する法律案が可決成立しました。これにより、クロスボウ(洋弓銃、いわゆるボーガン)の所持が許可制となり、許可を受けた者以外の所持は禁止となりました。 許可される[…]

参考

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先日、鳥獣保護法施行規則の改正について公表されました。この改正で、環境大臣が禁止する猟法として「弓矢を使用する方法」とされていたものが、「矢を使用する方法」に変わりました。 鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律施行規則[…]

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※写真は事件とは無関係です。(古いものです) 滋賀県では、おそらく2012年頃から、猫の死体や死体の一部が放置される殺傷・虐待事件が続いています。以下の一覧をご覧いただければと思いますが、報道で顕著にそのことが出てくるのは2013[…]

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