滋賀県内で続く動物虐待事件。県警本部へ捜査を求める意見を送りました

※写真は事件とは無関係です。(古いものです)

滋賀県では、おそらく2012年頃から、猫の死体や死体の一部が放置される殺傷・虐待事件が続いています。以下の一覧をご覧いただければと思いますが、報道で顕著にそのことが出てくるのは2013年からです。

一番最近では、3月9日に、ボーガンの矢が刺さった猫が見つかるという大変痛ましい事件が起きました。この事件だけが唯一、被害にあった猫が生きており、飼い主さんがツイッターで情報提供を呼び掛けていらっしゃいます。

これまでの事件の発見現場は、長浜駅から約1キロ以内の範囲に最も集中しており、特に長浜北小学校とその周辺が頻発しています。もうひとつは、草津市・近江八幡市・甲賀市を頂点とする3角形の中に、比較的広範囲に死体発見現場が広がっているように思います。

全て同一犯かどうかはわかりませんが、今回は矢という証拠が残っており、またこれまでも防犯カメラなどの情報が蓄積しているはずです。

もちろん、手掛かりがなければ犯人はわかりませんし、時効もあり、一概に警察を責められるものではありませんが、事件が複数の警察署にまたがっていることもあり、滋賀県警察本部に本格的に捜査をしてほしいと要望するメールを出しました。

PEACEでは以前、堀井動物園の特定動物無許可飼育事件について、滋賀県の公安委員会へ苦情申し立てをし、捜査に入ってもらったことがありました。この時は守山警察署の対応に疑問がある証拠が行政文書に残っていたため、苦情申し立てという方法をとりましたが、今回は滋賀の方がツイッターで呼び掛けていらっしゃった、意見受付メールアドレス宛にメールする形をとりました。(下記参照

容疑者に関する情報をお持ちの方は、ぜひ各警察署に情報提供をお願いします。

また、猫の飼い主さん、猫を外に出すのは危険なので、ぜひ室内飼いをお願いします。不妊去勢手術も必須です。

意見送り先

滋賀県警察に対する相談・意見・要望あて先メールアドレスsoudan9110@police.pref.shiga.jp

郵便など詳細は➡滋賀県警察に対する相談・意見・要望あて先

※犯人に心当たりがある、猫を殺したと言っているのを聞いたなどの情報提供は、各警察署にお願いします。

これまでの報道の概要

把握できた範囲で、報道から概要のみまとめました。報道されている事件以外にも、死体が見つかっていないケースがあるのではないかと思います。

2013年

2月17日 日曜
午前9時45分ごろ、長浜市列見町の歩道で、ネコが腹部を切られて死んでいるのを通りかかった男性が見つけ、長浜署に通報。

5月1日 水曜
午前8時50分ごろ、長浜市三ツ矢元町の民家ガレージで、切断されたネコの頭部が置かれているのを、この家に住む女性が発見し長浜署に通報。

8月12日 月曜
午前8時45分ごろ、滋賀県長浜市八幡中山町の市立長浜北小学校の正門前で、ネコが腹を切られて死んでいるのを登校してきた児童が見つけ、女性教諭が長浜署に通報した。ネコの腹部が鋭利な刃物のようなもので切られていた。

9月12日 木曜
長浜市末広町の倉庫敷地内で、近くに住む男性が胴体が切断されるなどした子猫二匹の死骸を見つけた。長浜署では、何者かが鋭利なもので猫を殺害したものとみて、動物愛護法違反の容疑で捜査を進めている。

11月26日 火曜
午後6時ごろ、近江八幡市末広町の公園で切断されたとみられるネコの死骸が見つかった。近江八幡署によると、ネコの死骸は、胴体が公園内の植え込みで頭部が植え込みから約10メートル離れた道ばたで見つかった。

11月28日 木曜
午前6時15分ごろ、湖南市柑子袋の民家の玄関先で切断されたとみられるネコの死骸が見つかった。甲賀署は動物愛護法違反容疑で捜査している。

11月30日 土曜
滋賀県近江八幡市馬淵町の畑で切断されたネコの死骸がみつかり近江八幡署が発表した。何者かが刃物のようなもので切断したとみて捜査。

2014年

1月7日 火曜
午前9時50分ごろ滋賀県野洲市内の市立中学校でグラウンド内のサッカーゴールに、ネコの死骸がくくり付けられているのを体育の授業のためグラウンドに出てきた男子生徒が見つけた。守山署によると、ネコはサッカーゴールのネットで首の部分をしばった状態で見つかった。目立った外傷はないことから、首を絞めて殺された疑いが強いとみられる。

9月16日 火曜
9月20日 土曜
高島市内の市立保育園脇で首が切られたネコの死骸が相次いで見つかり、高島署が動物愛護法違反などの疑いで捜査。見つかったのは、九月十六日と二十日のいずれも日中。園によると、一回目は男性職員が敷地西側の市道のり面で発見。二回目は最初に見つかった場所の近くで男性園長が気付き、高島署に届けた。

11月4日 火曜
午前7時ごろ、米原市顔戸の鋼材加工会社で、切断されたネコの死骸が敷地入り口付近に置かれているのを、出勤してきた従業員が見つけ、110番通報した。米原署によると、死骸は腐敗が進んでおらず、胴から後ろの部分は付近に見当たらなかった。また、地面にネコの血が付着しておらず、3日夕には従業員が敷地内に異常がないのを確認していたことなどから、同署は、何者かが別の場所でネコを殺し、3日夕以後に現場へ置いたとみて調べている。

2015年

6月13日 土曜
午前11時20分頃、湖南市石部西の月決め駐車場で、切断された猫の死骸があるのを駐車場管理会社の男性従業員が見つけ、甲賀署に届けた。猫は体長55センチ、体重約4キロで、刃物のようなもので切断されていた。付近に血痕が見つかっていないことなどから、何者かが別の場所で切って放置したとみられる。

10月13日 火曜
午前11時ごろ、高島市新旭町饗庭の市立こども園「大師山さくら園」近くの空き地で、一部白骨化した猫の頭部や足を、園児とどんぐりを拾っていた女性保育士が見つけた。高島署によると、空き地は園の西側にあり、死骸は頭部、前足、後ろ足がそれぞれ見つかった。胴体はなく、人為的に切断されたかどうか調べている。

11月10日 火曜
午前9時半ごろ、草津市岡本町の住宅の庭で住人の女性が、首を切断され、頭部がないネコの死骸を見つけ、草津市役所を通じて草津署に通報した。

2016年

10月24日 月曜
午前8時50分ごろ、長浜市列見町の市立長浜北小近くの橋の上で、登校中の小学生が切断された猫の死骸を見つけた、と同小から長浜署に通報があった。

2017年

6月28日 水曜
午前7時45分ごろ、長浜市八幡中山町の市立長浜北小学校の校舎玄関付近で、登校してきた児童らが頭部のない猫の死骸を発見し、教諭が長浜署に通報した。

6月29日 木曜
草津市で損壊された猫の死骸が見つかっているとの記述のある記事あり。(詳細不明)

7月9日 日曜
午前9時5分ごろ、栗東市綣の住宅の駐車スペースで、住人の女性が頭部と前脚のない猫の死骸を発見し、女性の夫が草津署に通報した。

7月17日 月曜祝日
午後4時ごろ、栗東市手原3丁目の民家で、体の一部を切られたネコの死骸を住民が見つけ、草津署に通報した。

7月20日 木曜
竜王町薬師の県希望が丘文化公園で、刃物で切断されたネコの死体が見つかった。20日午後2時30分ごろ、除草作業をしていた公園の男性職員が植え込みの中に、ネコの頭と脚1本があるのを見つけ、21日に近江八幡署に通報した。

7月25日 火曜
午前8時20分ごろ、湖南市高松町の運送会社の駐車場に、頭部と胴体が切り離された猫の死骸があると男性従業員が甲賀署に通報した。

7月28日 金曜
午前7時45分ごろ、長浜市八幡中山町の市立長浜北小学校の玄関付近で、頭のないネコの死体があるのを複数の児童が見つけた。長浜署によると、ネコは体長40センチほど。頭部に刃物のようなもので切断された跡があった。頭部は見つかっていない。同校の教員が27日午後11時ごろまでは異変がなかったことを確認しており、その後に何者かがネコを置いたとみている。

7月31日 月曜
午前11時45分ごろ、草津市追分7丁目の高穂中のテニスコート近くで、切断されたネコの死骸を部活動で登校した生徒が見つけた。草津署によると、コートに下りる階段にネコの頭部が置かれていた。

2018年

2月14日 水曜、
2月15日 木曜
14日午後4時すぎ、長浜市平方町の住宅街に住む人から「近所の庭にネコの死骸が埋められている」と警察に通報。警察が駆けつけると、民家の玄関先の花壇の植木の後ろに切断されたネコの下半身が置いてあった。
15日午前7時半すぎ、およそ400メートルほど離れた平方南町の住宅街の空き家の持ち主から、「猫の頭の死骸がある」と警察に通報。駐車スペースに目が無い切断されたネコの頭部が置いてあった。

5月8日 火曜
長浜市にある豊公園の湖岸沿いで、首にロープが巻かれたネコの死骸が見つかった。午前9時半ごろ、公園を巡回していた長浜市の臨時職員の男性が、湖岸でネコの死骸を見つけ、市に連絡。

2019年

3月19日 土曜
午前7時ごろ、近江八幡市鷹飼町の路上で、胴体が切断された猫の死骸を近くの男性が発見。近江八幡署によると、死骸は頭から胸辺りの部分で、腐敗が進んでおり、動物愛護法違反の疑いも視野に入れて調べる。

5月28日 火曜
午前4時半ごろ、ボートの管理や貸し出しを行う「レークマリーナ」(滋賀県守山市木浜町)の敷地内で、頭部と左後ろ脚が切断された子猫の死骸を男性従業員が見つけた。長浜署によると、胴体が刃物のようなもので切断され、頭部がなかった。同署は何者かが意図的に切断して置いた可能性が高いとみている。

10月25日 金曜
午前7時ごろ、長浜市八幡中山町の長浜北小の昇降口前に胴体が切断された子猫の死骸があるのを、出勤してきた同小の用務員が見つけた。長浜署によると、子猫は刃物のようなもので胴部が切られていた。

2020年

2月10日 月曜
午前8時ごろ、彦根市芹川町で、通学中の中学生が側溝に猫の首のようなものを見つけ、生徒の保護者が彦根署に通報した。

3月7日 土曜
午後4時25分ごろ、彦根市の空き地で、近くの男性住民が首から先がない猫の死骸を見つけ、110番した。彦根署によると成体の黒猫で、人為的に切断された可能性がある。

3月9日 月曜
正午ごろ、甲賀市水口町山の民家敷地内で、ボーガンの矢が臀部に1本刺さったネコが見つかった。鳴き声で気づいた住人女性が保護し、甲賀署に届けた後、動物病院に運んだ。
※この事件では猫は生きており、治療を受け、飼い主さんのところへ戻っています。
※この事件については、逮捕報道がありました。こちら

追記

ブログをアップした直後にも切断された死体についての報道が続いています。このページに付け足していきます。

2月~3月17日までの間 日付不明
下記の15日の件の報道に、2月以降、甲良町でも切断された猫の死骸が見つかっているとの記述あり。

3月15日 日曜
午前7時ごろ、滋賀県彦根市の民家の駐車場で、猫のしっぽのようなものが落ちているのが見つかり、民家の所有者の男性が17日に県警彦根署に届け出た。しっぽのようなものは腐敗が進み、切断面は人為的に切られたような跡があった。

4月14日
3月9日の事件について、逮捕報道がありました。こちら

9月6日 日曜
野洲市の民家で、飼い猫の背中に長さ約15cmのボーガンの矢が刺さっているのが見つかった。午前8時ごろ、外から戻ってきた飼い猫の背中を見たところ、ボーガンの矢が刺さっていた。猫は午前4時ごろから家の外に出ていた。猫は動物病院に運ばれ、命に別状はない。警察は器物損壊事件として捜査しているとの報道。

※9月11日に、警察庁がボーガン規制の検討会を立ち上げるとの報道がありました。こちらも参照ください。
「兵庫県宝塚市で6月、4人がボーガンで殺傷された事件を受け、警察庁は10日、ボーガンの所持などに対する規制の在り方を議論する有識者検討会を開催することを決めた。23日に初会合を開き、計4回程度の開催を経て年末までに報告書をまとめる予定という。」(時事通信「ボーガン規制、有識者検討へ 兵庫の殺傷事件受け―10年で32件検挙・警察庁」)

9月14日 月曜
午前8時ごろ、東近江市ひばり丘町の会社の玄関付近に、頭と尾を切断された猫1匹の死骸があるのを従業員が見つけ、東近江署に通報。

9月14日 月曜
午前9時半ごろには、大津市中庄1丁目の民家の駐車場に、猫1匹の死骸と、別の猫の切断された足2本と尾の一部が置かれているのを家人の男性が見つけ、110番。大津署によると、男性が13日午後5時ごろに駐車場を見た時は異常がなかったという。

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