環境省が動物の虐待事例等調査報告書の平成30年度版を公表しました。主に新聞報道された動物の虐待等の事例(殺傷、虐待、多頭飼育による飼育環境の悪化等、遺棄)と、判例等から成っています。1件1件について細かい記載はないですが、網羅的に知るにはとてもよい資料です。
16ページ、滋賀県守山市の複合商業施設内の動物園の事例は、堀井動物園が運営していた「めっちゃさわれる動物園」についての朝日新聞の記事のまとめです。「多頭飼育による飼養環境の悪化等」のセクションに掲載されました。
2014年12月に開園した滋賀県守山市内の複合商業施設内の動物園における飼育・展示方法が問題視されている。同園では、ハシビロコウやネコ科のサーバル、テンジクネズミ科のマーラなど約 100種類の動物たちが、来園者らがふれあいやすいように飼育されている。滋賀県は動物愛護管理法に基づき、開園当初から「ふれあいが虐待とならないよう十分配慮すること」などと指導していた。立ち入り調査で、バックヤードや飼育施設、展示方法について「臭気がひどい」「人が通ると体をびくつかせている動物がいる」などと繰り返し改善を求めてきた。経 営母体が所有する他施設も合わせると、県による調査は記録が残っている 12 年度から16年度で計71回。この間32回の口頭指導と18回の文書指導が行われ、指導にあたってきた滋賀県動物保護管理センターは、園に展示マニュアルの作成などを求めてきた。(2018/3/13 朝日新聞)
過去の虐待事例集はこちらのリストに掲載されています。
堀井動物園廃業を求める署名はこちらです。