ニュージーランドのオタゴ大学歯学部などの研究グループが、飼育下のシャチ(オルカ)に関する調査結果を論文にまとめ公表しました。
なんと、調査した飼育下のシャチ29頭全てに歯の損傷が見られたそうです。
プールのコンクリートや金属(ゲート等)をかじることで生じるもので、野生では見られないそう。
疾病や死亡につながるだけでなく、免疫系を壊す抗菌治療にもつながる重大な健康問題です。そして何より、痛みがある。
大学のリリースも、「歯の損傷は飼育による最大の悲劇」等々、プールで飼育すること自体を否定する論調です。オルカを飼育するべきでないと考える研究者のコメントも「飼育下のシャチの健康と福祉に重大な懸念が示された」として載っています。
オタゴ大学公表:
調査対象は、29匹のシャチを所有し、アメリカに拠点を置きスペインでも展開する、ある1企業ということなので、シーワールドで間違いないと思います。
論文原文:
2013年に公開され、アメリカ「シーワールド」の経営に打撃を与えたことで知られるドキュメンタリー映画『ブラックフィッシュ(Blackfish)』。日本未公開ですが、Amazon Prime Video で日本語字幕版を見ることができます。 […]