#さよならシナスイ 品川区の公文書の開示度が低い！
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品川区に公文書開示請求
水族館やイルカショーを継続するつもりなのか、PEACEでは、まず公文書開示請求をしました。有識者の会議の資料は、こちらのページからダウンロードできるようにしました。
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水族館の正式名称は「株式会社サンシャインシティしながわ水族館」だった
開示請求をしてはっきりしたこととして、しながわ水族館の正式名称が「株式会社サンシャインシティ しながわ水族館」だったことが挙げられます。この名称、ほとんど表に出ていないのではないでしょうか。
かなり前のことですが、電話で確認した際は、「品川区立の水族館と言っていいのか」という問いには、「まあそうですね、言っていいと思います」という回答だったので、品川区立の水族館なのかと思っていましたが、実際には民営の水族館です。ようやく文書ではっきりしました。
品川区はあくまで土地と建物を貸与し、管理費・修繕費（高額なもののみ）を年間予算から支払っています。経営は株式会社サンシャインシティと協定を結び、さらに株式会社サンシャインシティは運営を関連会社の株式会社サンシャインエンタプライズに降ろしています。
ただし、収益などの数字は全て墨塗りで、このスキームにより株式会社サンシャインシティがどれだけ利益を得てきたのかなどはわかりません。
上記の図では株式会社サンシャインエンタプライズの名前が出てきませんが、水族館開設当時から同社が管理を行っていたことは間違いありません。
なぜなら、しながわ水族館が開業する際にイルカショーが行われることを問題視し、30年前当時もイルカショー廃止の署名が行われ、その働きかけをした団体の方から、面談時に会ったのが事業請負先の株式会社サンシャインエンタプライズの次長・展示課長らだったと聞いているからです。名刺も残っているとのこと。
面談は、まだイルカが搬入される前で、「とにかくプールが狭すぎる」という話をしたときに、彼らは「ショーはさせません」と言ったそうですが、これは単なるリップサービスだったのでしょう。ふたを開けたら、イルカショーが目玉の水族館としてオープンしました。
品川区が契約しているのは株式会社サンシャインシティなのに、実際に運営を行っているのは株式会社サンシャインエンタプライズであることは契約上問題ないのかも疑問でしたが、これは品川区の了解はあるようです。
有識者の氏名などがすべて墨塗り
品川区は、有識者の会議を開いて検討したと言っていますが、全て非公開で検討しており、傍聴もさせない会議でした。
開示資料も、委員が誰なのか、氏名も肩書も全て墨塗り。もちろん、発言が公開されている部分も、誰が発言したのかは全て墨塗りで非開示。さらに、検討の肝になる部分も内容は墨塗り。
議会に提出している資料では、座長の中村元氏の名前だけは出しているのに、なんと、中村氏の名前も墨塗りにしています。水族館プロデューサーとして仕事をしているご本人も、名前を伏せることに了解しているのでしょうか。そんな無責任なことをご本人が望んでいるのか知りませんが、はなはだ疑問な文書開示です。
多額の税金を投下することになる区の施設のリニューアルに意見を言っているのが誰なのか、名乗りもせず物を言うのは無責任極まりなく、PEACEでは、不服申し立ての審査請求を行いました。
区長会議の検討状況も真っ黒墨塗り
有識者の会議が終わったあとの検討はどうなるのか、品川区の担当者に確認したところ、区長、副区長、教育長、各部長、担当部長などの幹部が集まって区の施策について検討する「経営会議」での検討になるとのことでした。
しかし、この会議が既に開かれていることを担当者は教えてくれませんでした。情報公開請求をして初めて、既に２回開催されていることが判明しました。
しかも、内容はこの通り、肝心なところが真っ黒墨塗りです。秘密裏に大きなことを決定しようとしている品川区の隠ぺい体質には驚きました。改修するなら何億円もかかるであろう事業について、ここまで隠ぺい体質で物事を進める自治体があるでしょうか。
このような状況で水族館の継続が決まるのであれば、それ自体が問題です。署名にぜひご協力ください。
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