<品川区議会>行財政改革特別委員会 しながわ水族館の運営計画について会議録抜粋
品川区議会では、2020年(令和2年)~2021年にかけて、水族館の運営計画に関する検討が行われました。会議録から関連の部分を抜き出しました。イルカショーや今後のあり方について、どのような問題意識が持たれているかがわかるとお思います。
※青マーカーはPEACEによる。
行財政改革特別委員会 2020年12月3日 会議録より抜粋
2 調査事項概要
(1) 区有施設、公有地等の活用に関すること
(2) 水族館の運営計画に関すること
(3) 危機管理に関すること
(4) 財源確保に関すること
(5) 働き方改革に関すること
◯大倉委員長
次に、予定表2の調査事項概要を行います。
今年度の行財政改革特別委員会につきましては、先般開かれました臨時会において、区有施設、公有地等の活用に関すること、水族館の運営計画に関すること、危機管理に関すること、財源確保に関することおよび働き方改革に関することの5つの項目について付託を受けました。
したがいまして、これより、これら5項目にかかる概要説明を受けてまいります。
本日は、今期の最初の委員会でありますので、理事者より調査項目の概要やこれまでの調査・研究の流れを整理していただき、議会運営委員会で出された意見を踏まえつつ、調査の視点や方向性を見定めていきたいと考えております。
今回、理事者より説明をいただくにあたり、正副委員長および関係理事者で事前に打ち合わせを行い、今期の当委員会の進め方につきまして調整をいたしました。
今期におきましては、昨年から引き続いている項目のほかに、新たに調査項目が追加されておりますことから、後ほど予定表3のその他において、今後の委員会運営について、皆様からご意見・ご要望をお聞きする場を設けたいと考えておりますので、そのことを踏まえ、概要説明をお聞きいただければと思います。
それでは、改めまして、調査事項概要を議題に供します。
進め方につきましては、5件一括してご説明をいただき、その後、質疑に移ります。
では、理事者よりご説明願います。
【中略】
◯高梨公園課長
私からは、しながわ水族館の運営について、概要を説明させていただきます。A4、1枚ものの資料をご覧ください。
1、しながわ水族館の設置の経緯でございますが、臨海部の埋め立てが進み、水辺が失われる中、区民の強い要望や議会からの提案を受けまして、平成3年10月19日にしながわ区民公園内にオープンいたしております。
現在まで、3回の大規模リニューアルを経て、開館から現在まで、29年が経過しているところでございます。昨年度末までの累計の入館者数は、1,938万人を超えている状況でございます。
2、運営スキーム、枠組みについてでございますが、水族館の土地、建物や設備については、区が設置、所有しておりまして、それらの土地、建物や設備を運営事業者である株式会社サンシャインシティからの申請に基づき、管理を許可しているものでございます。
このやり方につきましては、都市公園法第5条に規定がある「公園施設の管理許可方式」を適用しております。通常の管理許可では、土地、建物等の使用料を区が徴収する形が標準でございますが、水族館の場合は、運営にかかわる収支に応じた利用負担等の運営の詳細を別途協定で定めて運営しているところでございます。
最後に、3、入館者推移でございますが、平成3年からの入館者数をグラフにあらわしてございます。ご覧のとおり、昨年度は新型コロナウイルス感染症の影響による閉館等により、今までで最少となる約38万人の入館者となったところでございます。
区では、今後、しながわ水族館へより多くの方がいらしていただけるよう、魅力向上策の検討を「顧客満足度満点プロジェクト」と称し、本年度、実施する予定でございます。
本委員会では、現在の水族館の視察や魅力向上策の検討内容の報告等をさせていただければと考えているところでございます。
【中略】
◯須貝委員
水族館の運営についてお聞きしたいのです。資料請求で、実際の入館者の推移として、このように減っているという大まかなものは見えるのですが、例えばどれぐらいの経費が毎年かかっているのか。実際、これから2025年問題もあって、水族館ももうそろそろ年数が来ていると思うのです。今回、水族館の運営について話し合うにあたって、今後どのように運営していくのか、または、その運営について、経費等、また、大規模改修をやったら相当な金額がかかる。例えばそういう予算的なものも提示していただけるとありがたい。恐らく毎年、それぞれ相当の経費がかかっているかと思うのですが、直近で相当の予算を必要とされるのならば、どうなるかなという推移を見たいので、資料を出していただけるとありがたいなと思います。
【中略】
◯大倉委員長
ご意見をいただきましてありがとうございました。
ただいまいただきました種々のご意見等につきましては、正副委員長で十分調整をさせていただき、可能な限り、今後の委員会運営に活かしてまいりたいと考えております。
それでは、そのほかはよろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
行財政改革特別委員会 2020年12月3日 会議録より抜粋
2 視察
7 ◯大倉委員長
最後に、予定表2の視察を行います。
先ほど申し上げましたとおり、本日は、水族館の運営計画に関することに関連し、しながわ水族館の視察へ参ります。
本日の視察においては、施設の見学や水族館の方々との意見交換などを予定しております。意見交換の際は、お手元にお配りしております座席表をご参照の上、所定の席におかけください。
それでは、視察に参ります。委員および視察に同行される理事者は、第三庁舎2階にマイクロバスをご用意しておりますので、お集まりください。直ちに放送にてご案内いたします。
会議の運営上、暫時休憩いたします。
○午前10時02分休憩
〔視察場所:しながわ水族館(品川区勝島3丁目2番1号)〕
○午後 1時24分再開
〔車中にて再開後、閉会を宣する〕
○午後 1時25分閉会
行財政改革特別委員会 2021年1月20日 会議録より抜粋
(2) 水族館の運営計画に関すること
52 ◯あくつ委員長
次に、(2)水族館の運営計画に関することについてを取り上げます。
今回はまず、しながわ水族館顧客満足度満点プロジェクトにより検討を進めている、しながわ水族館の魅力向上策の内容について理事者よりご説明いただき、前回の委員会でのしながわ水族館の視察を踏まえて、30周年を迎えるしながわ水族館の今後について、さらなるにぎわいの創出の観点から議論を深められればと思います。
それでは、理事者よりご説明をお願いいたします。
53 ◯高梨公園課長
私からは、しながわ水族館の運営計画に関することについて、資料を基に説明をさせていただきます。資料は、A3判、3枚つづりのものをご覧ください。
1、はじめに、本年10月に開館30周年を迎えるしながわ水族館でございますが、将来に向け、現在よりももっと愛される水族館となるための魅力向上策についての検討を、本年度進めているところでございます。検討は、しながわ水族館顧客満足度満点プロジェクト、通称100プロと称しまして、2つの会議体により進めております。
資料1枚目、左側をご覧ください。下段にピンクで記載の100プロ専門家会議では、水族館プロデューサーの中村元氏を座長として、水族館館長や観光関連の大学教授、品川区観光アドバイザー、PRや広報の専門家、水族館関連の文筆家にご参加をいただき、しながわ水族館の客観的視点からの現状把握や、将来に向けた展示の方向性などをご議論いただいているところでございます。
上段の青色で示しております100プロ検討委員会では、専門家会議で議論された内容について、区内のまちづくり等にご尽力いただいている区民の皆様を中心にご参加いただき、区民目線での議論をいただいているところでございます。
この後は、本年度の検討の中で整理や議論をされている内容についてご説明をさせていただこうと思っております。
最初に、しながわ水族館の現状についてご説明いたします。資料は1枚目右側をご覧ください。まずは、入館者数の推移でございますが、開館年からの入館者数を図1に示しております。開館の翌年には160万人を超えた入館者数は、首都圏での水族館開業が相次いだことなどを受けて、徐々に入館者が減少し、昨年度は、コロナ禍による休館分を除くと、年間40万人ほどの入館者数となっております。
次のページをご覧ください。図2でございますが、首都圏の競合水族館5館との比較を表したものでございます。直近の入館者数で比較しますと、首都圏のほかの水族館と比べ、約4分の1ほどの入館者数となっております。
その下、図3は、競合水族館との位置関係を、入館者数に応じた黄色の円で表したものです。昨年ですが、川崎水族館が川崎駅前に開館いたしまして、京浜急行線、都営浅草線沿線に、しながわ水族館のほか、八景島シーパラダイス、川崎水族館、アクアパーク品川、すみだ水族館と4館が集中する位置となってございます。
次に、資料2ページ、右側でございますが、イルカショーに関する現在の状況について、検討の中で整理をいたしております。しながわ水族館は、開館、開業当初、都内唯一のイルカショーが見られる水族館として話題となり、多くの入館者でにぎわいました。しかし、近年のイルカショーに関する海外の動きとして、イルカの捕獲や飼育、ショーなどの展示に対する批判が大きくなっている状況がございます。日本に対しましても、イルカ漁業に対する批判的な内容の映画などの影響により、イルカショーに対する批判は及んできておりまして、現在、しながわ水族館が所属しております日本動物園水族館協会では、イルカ追い込み漁によるイルカの調達ができない状況となっております。自然界からの新たなイルカの調達ができない状況ではあるものの、日本国内におきましては、イルカなどの鯨類を水産資源として扱っておりまして、水族館における展示がたちまち禁止されるような事態には、現在のところなってはおりません。
専門家会議並びに検討委員会では、このような状況を把握した上で、イルカの展示について、肯定、否定の双方から意見がございました。肯定的な意見といたしましては、イルカショーは子どもにとっては必須であり、水族館の象徴であるというような意見、イルカは運動能力を見せる展示であるため、イルカを展示するのであればショーを行うことは必要であろう、水族館は海への入り口という理念を持った施設のため、イルカショーがあるのは当然ではないかというような意見がございました。また、イルカはしながわ水族館をはじめ、様々な場面で品川区のイメージキャラクターとして認知されているため、いなくなると代わりが難しいのではないかというような意見もございました。
反対に否定的な意見でございますが、世界におけるイルカショーへの批判がしながわ水族館全体の批判として及ぶことへの不安、近傍にイルカショーを有する水族館がある場合、イルカショー以外での集客を目指したほうがよいのではないかというような意見、また、イルカショーに代わる魅力的な展示があれば、イルカショーにこだわらなくてもいいのではないかという意見もございました。また、イルカショーの継続には、大型の設備やショースタッフの人件費など多額の費用が必要となることから、公立の水族館として長期的に継続していくものではないのではないかというような意見も示されております。
次に、認知度と存在感の低下についてでございますが、しながわ水族館のイルカショーは、開業当初はメインコンテンツとして売りになっておりましたが、最近では、エンターテインメントに特化したショーを行う他館の台頭により、中核的競争力が失われつつあります。
また、本検討の中では、しながわ水族館の商圏をターゲットとしたウェブアンケートを実施いたしましたが、その結果によりますと、しながわ水族館の最寄り駅を尋ねたところ、「品川駅」と答える人が最多となっており、40%弱いることと、「知らない」と答えた方も20%いるなど、アクアパーク品川との混同や、そもそも知られていないなど、存在感が低下している状況が分かる結果が出ております。
資料は3ページ目にお進みください。しながわ水族館に望まれる役割として、専門家会議や検討委員会で出されたご意見を紹介させていただきます。
最初に、社会教育施設としての役割についてですが、水族館は博物館法上の博物館に位置づけされており、社会教育施設として、子どものみならず、大人の知的好奇心への刺激や、区民へ教養・趣味・レクリエーションを提供するものとされております。また、水族館そのものだけではなく、地域の活性化やまちづくりの拠点としての機能を発揮することや、観光施策等との一体的な取組みが期待されるものとされております。
これらの前提を踏まえた上で、会議ではご意見を伺いました。専門家会議では、区が設置する水族館として、社会教育性を追求した水族館を目指すべきというご意見や、公園内という立地を活かし、エリア全体として活性化したらよいという意見、まちづくりの拠点としての役割を担うべきだという意見もございました。
検討委員会の委員へは会議前にもご意見を伺っておりまして、そこでは、民間の水族館と同じ目的なのではなく、区民のための社会教育、区民の誇りとなるための水族館であれば必要性を理解するといったようなご意見、大学の研究と連携した社会教育施設としての活用を望む声、独自性を持つ水族館になることへの期待の意見などがありました。
検討委員会では、主に4つのカテゴリーについてご意見をいただきまして、最初に、1)水族館によるしながわ区民公園の活用の拡大でございます。水族館によって公園全体が活性化するとよいといったものや、区民公園の海水池である勝島の海の砂浜を水族館展示で利用したらどうかというようなご意見、勝島の海に生物を生息させ、釣りやボートで楽しむなど、ほかの水族館にない魅力を生み出したらよいという意見をいただきました。
次に、2)観光施設としての開発では、立会川エリアから区民公園を回遊できる取組みを行い、水族館をその中心の施設としたらどうかという意見や、競馬場や平和島エリアと連携し、夜の水族館との観光ツアーをしたらどうかというような意見もいただきました。
3)社会教育施設としての利用については、展示には品川の歴史や環境など、人文科学的な要素を取り入れたらといった意見や、かつての東京湾を復元する活動への取組みを期待する意見をいただきました。
4)宿場町・漁師町としてのイメージの復活につきましては、水や海は品川区の大きな財産であり、水族館の意義は大きいといった意見や、品川の海の産業や歴史を取り戻すための水族館を期待するといった意見などをいただきました。
最後に、今後のスケジュールについてでございますが、今年度、専門家会議と検討委員会により魅力向上に向けた検討を行った後に、来年度に今後の方針について検討を進めていく予定で考えているところでございます。
54 ◯あくつ委員長
それでは、本件につきましてご質疑等がございましたら、ご発言をお願いいたします。
55 ◯塚本委員
ご説明ありがとうございました。今、資料の中で少し意味がよく分からないところがあったので、これを詳しく教えていただきたいのですけれども、2ページのイルカをとりまく状況のところで、否定的な意見というところが四角で囲まれていて、イルカショーへの批判の声が水族館の生物全体に及ぶというのはどういうことを想定されているのか。イルカショーをやっている水族館はよくない水族館みたいなレッテル貼りみたいなレベルだったら分かるのですけれども、生物全体に及ぶということは、別の意味を持っていのるかというのを教えてください。
それから、その下の、ライバルとなる近隣水族館にイルカショーがある場合、逆にイルカはやらないという方針のほうが集客できる可能性というのは、これもどういうことなのか。イルカを保護するような人たちが、やっていないのだったら行こうみたいなことを期待しているのかということなのか。そうだとすると、あまり期待できないのではないかという気もするのですけれども、そこについて、イルカショーをやらないとどういう人たちが来てくれるということなのかというのを少し詳しく教えていただきたいと思います。
それから、3ページ目の、社会教育性を追求した水族館なのだというところの、社会教育施設ということで、何となく生き物のことをしっかりと勉強するということは分かるのですけれども、もう少し詳細にというか、具体性を持って言うとどういうことが望まれているのかということを教えていただきたいと思います。
56 ◯高梨公園課長
まず最初に、イルカショーへの批判が生物全体に及ぶといったところでございますが、こちらは今委員からもおっしゃっていただきましたけれども、やはりそういったイルカの展示、飼育に反対される方から見ると、そういったような、反対するようなことをやっている水族館は、ほかの生物に対しても、要するによくないような対応をしているのではないかというような形で、水族館全体、ほかの生物の飼育手法等についても、イルカショーに関連して、よろしくない管理運営をしているといったような形で、レッテルを貼られてしまうということになるのではないかといったような不安の声という意味でございます。
2番目のほうの、イルカがないほうが集客できる可能性といったところでございますが、これはまさしく今のしながわ水族館の立地関係を踏まえた上でのご意見でございまして、具体的に申しますと、すぐ近くにイルカのエンターテインメントのショーに特化した水族館がありますので、それに対抗するようなことをするよりは、内陸のほうの水族館で、イルカがなくても、しながわ水族館より多くの集客に成功している水族館がございますので、そういった例を取って、あえて戦いを挑むよりは、違うコンテンツで勝負したほうがよろしいのではないかといった意味でのご意見でございました。
3点目の社会教育施設についてでございますが、社会教育施設について、社会教育法を参照しますと、学校で行う教育活動とは別の、要するに国民、都民、区民が生活する上で、癒やしであったり、ここにも記載をしておりますが、趣味・レクリエーション、そういったものを得られる場として記載がございますので、法の立てつけとしては、子どもを対象にというよりは、子どもも含めた国民、都民、区民全員を対象として、特に大人の知的好奇心を刺激というか、そういった知的教養を深めるような施設であるべきといったようなところがございます。
今、しながわ水族館の入館者の割合を見ておりますと、25%強ぐらいが子ども・幼児で占められているのですけれども、ほかの水族館と比べるとその割合が少し高い状況でございます。ほかの水族館は、大体20%ぐらいが子どもといったところで、大人の入館者が多いのです。そういったところを踏まえても、もう少し社会教育施設、大人に興味を示していただけるような展示に努めたらいいのではないかといったところで、こういったご意見が出たところでございます。
57 ◯塚本委員
今回のこの資料を読ませていただいて、今の質疑も踏まえてなのですけれども、やはり一つは、アクアパーク品川と言われているところとの差別化は、しながわ水族館としての一つの検討事項なのだろうと思うのです。このアンケート結果の中でも如実に出ていて、しながわ水族館が品川駅とつながってしまうというのは大いに想像できるところです。
一方で、やはり今おっしゃったとおり、しながわ水族館の社会教育施設としての特徴をクローズアップしていこうというのは、私も結構ありかと思っておりまして、特にこの検討委員会でのご意見の1)、2)、3)、4)と出ていますけれども、3)とか4)、人文科学的な要素あるいは東海道の宿場町・漁師町、もっと言えば、大森貝塚などがあるように、縄文時代から海とここに住む人々の関係性というのは非常に密接にあって、ずっとそういったものが、河川の淡水魚もあったかもしれないですけれども、というような歴史を背景にした、やはりアクアパーク品川みたいな都心の本当にビルのど真ん中にある水族館とは違う、自然と共生しているというか、また、地域の歴史とか地域性に非常に根づいているというか、そういうものが差別化の中での一つの特徴として出てくるのかというのはすごく思っておりますので、そういったところに大きな視点を置いての今後の、令和3年度からの検討ということを進めていただきたいと思いますけれども、何かありましたら最後に一言お願いいたします。
58 ◯高梨公園課長
ありがとうございます。今いただいたご意見は、検討委員会、専門家会議で出たご意見の方向性に沿うものと感じておりますので、まだ今年度、検討が進んでおりますけれども、しっかりと検討を今年度に完結させて、来年度、またそれを踏まえて進むべき方向性について検討を進めていきたいと思います。
59 ◯塚本委員
これはご答弁は結構なのですが、一つの参考としてなのですけれども、できればしながわ水族館という名前をもう少し、しながわ水族館という名前自体は、しながわ水族館という言葉は残した上で、海沿いにあるとか、どこにあるのだとか、どういう水族館なのだというのが、アクアパーク品川との違いを明確にできるような何か一言、何とか何とかしながわ水族館みたいなものがあるというのもいいのかと思ったりもしますので、ご参考にしていただければと思います。
60 ◯芹澤委員
数点お伺いしたいのですが、イルカショーの件についてですけれども、これはしながわ水族館だと、例えば、アシカとかペンギンとかいろいろなショーをやっていると思うのですが、世界的に問題とされているのは、イルカであったりシャチであったりだけが基本的には課題になっていて、いわゆる海洋生物だったり、動物のショーに対して何か話が出ているというものではないという認識でいいのでしょうか。
あと、3ページ目の検討委員会でのご意見の中で、勝島の生物をとか、区民公園が一体となってというような議論があって、それはまさにそのとおりだと思うのですが、今、やはり公園と切り離されて使われているような認識になっていますので、ぜひ一体として考えていただきたいのですけれども、これの今後の方針というのは令和3年度から始まるということで、今は特にそこの議論には至っていないという認識でよろしいのでしょうか。教えてください。
61 ◯高梨公園課長
最初に、イルカショーの批判がほかの動物に及んでいるかといったところでございますが、結論から言いますと、アシカやペンギンについては、イルカと同じような状況にはなってございません。今、世界の批判はやはり鯨類、イルカやシャチ、クジラといったところがメインになっておりますが、ただ、専門家の方々に聞くと、この30年で大分変わりましたので、これから10年、20年、30年先を見れば、そのほかの動物についても話が及んでこないとも限らないといったようなことは聞いているところでございます。現段階では、イルカ、鯨類に限って、こういった批判の動きがあるというところでございます。
2番目に、公園との一体整備についてでございますが、まだ、例えば、リニューアルするのかどうか、建て直すのか、立地はどこかといった具体的なところについては決まったものはございません。今後、こういった今年度のご意見を基に、来年度以降、決めていこうと思っておりますが、今年度、区民公園を活かした、水族館と一体となるといったところのご意見をいただいているところでございます。
また、区民公園の南側ゾーンの再整備を行っておりまして、年末に工事が終わりましたけれども、水族館周辺も、水族館を活かした公園づくりということで、水族館の魅力を向上させるようなしつらえをして、公園の再整備を行ったといったところでございます。
62 ◯芹澤委員
この地域、エリアを活用してというところに関しては、私も水族館とか動物園にはよく行くのですけれども、やはり最近、体験型というか、体感するようなものというのが非常に増えていると思っていて、イルカショーに関しては、この記載のとおりですけれども、アクアパーク品川であったり、そもそも設備がかなり違って、多分、同じ規模というのはできないと思いますので、そういう別の方法でという意味で、ぜひ勝島が一体となって、特に子どもたちが体験できるような、大人も含めて一緒に、動物園とかも最近そういうところが増えてきていると思いますので、ぜひご検討いただければと思います。
あと、最後に1点だけ、前にここも含めて、ネーミングライツをどうこうというような議論があったように思っているのですけれども、今、塚本委員からも名称の話があったと思うのですが、そういった財源をどこかで確保してというような議論もここに含まれているのでしょうか。教えてください。
63 ◯高梨公園課長
ネーミングライツを含めた次の水族館の細かいところについては、一言で言うと、今後といったことになります。まず、どうしていくのかという大きな方向性を出した上で、細かなところについては議論をしていくということになろうかと思います。
また、ネーミングのところ、しながわ水族館の名前については、会議では実は話題に上っておりまして、やはりアクアパーク品川と混同されにくいような、別の水族館だとしっかりと認識をしていただくような名前というものを検討するべきではないかというような話は、会議の中でも出ているところでございます。
64 ◯鈴木(ひ)委員
私は、やはり前回、視察に伺ったときにも申し上げたのですけれども、本当に大人の知的好奇心を刺激するような社会教育施設としての役割を持った水族館であってほしいと思っています。
それで、今、ネーミングライツの話もありましたけれども、この水族館の運営費というのがどれぐらいかかっていて、それで、入館料と、それから区の一般財源からどれぐらい出されているのか、財源のところを教えていただけたらと思います。
65 ◯高梨公園課長
しながわ水族館は、今年度、冒頭の委員会でもご説明をさせていただきましたが、入館者からいただく入館料と、あと、かかった経費の収支のバランスによって、その年、利益が出れば区への財源で、利益が出なければ区からの支出といった形でやらせていただいておりますが、昨年度で申しますと、負担金として約2億円を一般財源から支出している、このような状況でございます。
66 ◯石田(秀)委員
水族館については、ここにも書いてありますとおり、「はじめに」ということで、将来に向けもっと愛される水族館となるための魅力向上策の検討で、愛される水族館にしていっていただきたいと思っています。
これを読んでいて、見ていて、例えば、川崎水族館も行ってきたけれども、川崎水族館は相手ではない。だから、やはり考え方の問題で、どこをどうやってやっていくのだという、先ほど場所の問題というのも出たけれども、全体を考えたら、場所も検討したほうがいいような気がしてならない。ここに書いてある意味がよく分からないのだけれども、周辺にマンションが立ち並んでいることからという、周辺にマンションが並んでいるからエリア全体で考えたほうがいいと言っているこれが、しながわ水族館に求められるもので、これが前向きな話なのか、後ろ向きな話なのか。イルカとか、先ほど言ったほかのはみんな後ろ向きみたいな話なのだけれども、大人の知的好奇心、心身の健康というのもあるけれども、社会教育性というのもあるのだけれども、やはり魅力のある、集客できるというのは必ずそうだと思うし、集客できるには何が必要かというのがあると思うのです。
あと、今、契約の話も出たけれども、契約の話も必ずやっているのだとは思うけれども、そういう形のものが必ずあるわけですよね。別にオリックス型でもいいわけだから、そういうものもどのようにやっていったほうが今後区の形としてはいいかというのが必ず出てくると思うのです。あまり固定化の考えを持たないほうが非常にいいような気がしていて、基本的に専門家会議のほうが私は大切だと思っているし、そこの方々がどういう発想でこれを今後魅力あるものにしていくのだというところがあまり見えないような気がしてならない。ぜひここら辺は……、歯切れが悪いのは、必ず私はこれを質問に入れる。ぜひそれは踏まえていただいて、もう少し突っ込んだ形のものが出てくると、すごくありがたいと。そういうことをやるというのだけ言っておく。それだけです。
67 ◯須貝副委員長
今、課長からもお話があったのですが、今までしながわ水族館、何もしないわけではなくて、様々なイベントとか、集客するためにどうしたらいいのだという取組みはすごくやられていた、そういう事業だと私は思うのです。本当にこれだけ様々なことをやりながら、何とかお客さん、皆さんに見てもらう、その努力というのは、やはり私は、様々な事業がありますけれども、並々ならぬものがあるのかと。あと、設備の改修とか、そういうものを見て、そこまでやったけれども、やはりここまでお客さんが、水族館に足を運んでくださる方が少ないというのは、私はそろそろ見直す時期に来たのではないか。何が何でもこの事業を品川区として、公共の区がやるという考え方は、私はもうしなくてもいいのではないかと思います。
それで、社会的役割というのはありますけれども、これだけ近隣にすみだ水族館、葛西臨海水族園、アクアパーク品川、サンシャイン水族館、これもどんどんリニューアルしていますよね。八景島シーパラダイス、さらにいいものができているということを考えると、今の場所、規模で言うと、やはり太刀打ちできないというのは、私は民間的な、経営的な見地だと思います。一生懸命取り組んでいらっしゃるのは分かるのですけれども、やはりそういう時期に来たのかと。
前回、どこかでお話をしましたけれども、やはり給排水設備というのは、年々年々、改修工事、改修費用が必要です。そのうちどうしても大規模な改修工事は必要。そうすると、2025年問題、2030年問題とよく言われますけれども、様々な水族館が大規模改修をして、40億円、50億円をかけてやる状況を見て、毎年補修費も使って維持している状態を見たら、やはりもう民間でできることは民間に任せて、また、品川区のそばにこれだけの水族館があるなら、そこに足を運んでもらうという姿勢を取ったほうがいいのではないかという気がします。毎年こうやって1億円、2億円の予算をかけてやるというのは、私は見直す時期なのかと思います。
そして、世界動物園水族館協会があります。先ほどのイルカショーに対してのご意見がある。これは、狭いところでイルカを飼育して、なおかつ芸を仕込むということは、イルカにとってはすごくストレスなわけですよね。狭いところで、これをやったら餌をあげるよと。だから、果たしてこれが世界に通用するかといったら、やはり動物は広いところで、大海原で生活させて、そういう自然環境の中で見るというのがこれから通例になるのではないかと思いますので、そこは申し上げておきたいと思います。
先ほど申し上げた世界動物園水族館協会によって、イルカの追い込み漁も、これも様々な批判を浴びてきた。そういうことを考えると、もうそろそろしながわ水族館の役割も終えて、次のことを、ほかの事業にもっと力を注ぐべきではないかと私は思いますけれども、課長、今のは私の言い分だけなので。それと最後に、これはいろいろとご意見が出ていますけれども、3番目にしながわ水族館に望まれる役割というのがありますけれども、もう少しこういう問題があるのではないかという意見が出ても本来はいいのではないかという気が私はしますけれども、何か推進のほうに、継続のほうにこれだけ文面が割かれていて、少し残念だと思いました。
では、課長、お願いいたします。
68 ◯高梨公園課長
まず、しながわ水族館の存廃についてでございますけれども、今年度行っています専門家会議や検討委員会では、区のほうから、水族館の存廃、どちらかを前提としますといったような条件はつけてございません。ですので、今、副委員長がおっしゃられたような、やめたらといったような意見も当然出てくる可能性があるといった場でご議論いただいております。
委員からは、このペーパーの中ではまとめさせていただいておりますが、民間水族館のような施設は要らないのではというようなご意見はありましたけれども、水族館そのもの、しながわ水族館そのものを廃止するべきという意見はいただいてございません。
区といたしましては、本年度の会議での検討のご意見であったり、本日をはじめとした区議会からのご意見等をよく聞かせていただいて、来年度以降、進めていく方向性について検討していきたいと思っております。
69 ◯大沢委員
今、やめる方向ではないということで課長にお話しいただきましたので、それを前提に一つだけ伺いたいと思うのですけれども、YouTuberなるものが子どもたちの憧れの職業、最近どうなっているか分かりませんけれども、数年前は憧れの職業ということで、それによって巨万の富を得たYouTuberもいるということなので、そこの中で水族館の運営をすることにおいて、私は二つの切り口があると思いました。来館者、2の現状ということで減っているわけでありますが、YouTubeを利用した、来館者と視聴者、見て鑑賞するほう、そちらを二つ切り分けて二頭立てでやる方策もあるのではなかろうかと思うのですけれども、そこらのところは課長、あるいは検討会等々でお話に出ていれば、現状を教えていただきたい。
70 ◯高梨公園課長
YouTubeとの連携というか、YouTubeの視聴者との関係ですが、まず、会議の中では、YouTubeの視聴者と来館者を併せてといったことについての議論はございませんが、広くPRであったり広報といったところで、SNSを利用してといったところはお話が出ているところでございます。
また、コロナ禍で閉館中にも、しながわ水族館はケーブルテレビ品川と連携しまして、YouTubeで水族館の水槽のライブ映像を流すといったような取組みをさせていただきました。その視聴者をカウントしたといったところはないのですけれども、一応そういったところでYouTubeでの発信といったところも意識はしているところでございます。
71 ◯大沢委員
これは時代のなせる業でありますから、ここのところ、そういう来館者と視聴者という、鑑賞する手段を二つぐらい、またあるいは三つ、第三、第四が出てくる可能性もあるわけであるので、そこのところ、今、私の頭に浮かんでいるところは、来館者と視聴というものを兼ねて、先ほどSNS等ということで発信をされているという言葉がお話にもありましたけれども、ここのところ、YouTubeに対する分析、あるいはもう少し活用の仕方を十分に検討していただく価値はあるのではないか。そこのところで、また広告収入等々も、いろいろと付随する収入も考えられるので、そこのところ、検討方いただきたいとは思うのですけれども、それについて今後の見通し、あるいは今後の売上げというか、利用者を増やす上において、社会教育と、あるいはもう一つ、エンターテインメントという娯楽性を兼ねた部分の視聴ということを考えて運営をされるということについての感想、あるいはお考えを改めてお聞かせいただきたい。
72 ◯高梨公園課長
今までやっていない、検討もしていない内容でございましたので、しっかりと内容について確認をさせていただいて、これから時代が進むにつれて、SNS、YouTubeをはじめとした、こういった媒体の活用というのは進んでいく方向であると考えておりますので、内容についてしっかりと勉強させていただきたいと思っております。
73 ◯大沢委員
そこのところには、来館者の場合は、必ず日本に来る、あるいは品川に来るという一つの枠組みがあるわけでありますが、電波によるのであれば、地球規模で発信できるわけであります。その中でやはり注目もそこのところには付随して、ついてくる場合もある。その後、いろいろと先ほどお話しした付随した収入も考えられるわけでありますので、そこら辺の検討方をお願いできればと思います。ご答弁は要りません。
74 ◯のだて委員
しながわ水族館は、やはり区立の水族館ということで、そういったところを活かして社会教育性を充実させていくというのが一つの観点かと思います。
その中で、やはり公立館、区立水族館ということでできることというのもあるのかと思うのですが、例えばですけれども、生物の生態とか、そういったことを研究したり、あるいは飼育をしていく中で明らかになったこととかということがあると思うのですが、そういったことをやりつつ、その研究成果を展示していくということを行っていくというのが、区立館としてできるのではないかということを思うのですけれどもいかがでしょうかということと、あと、スケジュールのところで、今後の方針検討が令和3年度からということで、ざっくりですが、今後の方針というのはどういったことを検討していくのか。先ほど存廃という話とかもありましたけれども、そういったことも含めて、どういったことが検討されていくのかというのをお聞きしたいと思います。
75 ◯高梨公園課長
1点目の、公立施設だからできる各種研究等についてなのですが、検討委員会の中では、港区になりますが、すぐ近く、海側にございます東京海洋大学の教授にもご参加をいただいておりまして、特にご意見をいただいているのですが、やはり大学側からのそういう水族館等への接触というか、研究協力といったところは、なかなか民間の水族館だと言いにくい、なし得にくいといったようなところがあるようでして、次世代のしながわ水族館にこういった研究面でのタッグを組んで、魅力ある展示等につなげられたらといったようなところは非常にご意見をいただいているところでございますので、そこは引き続き東京海洋大学をはじめとして、大学ともしっかりと連携をしていければと所管としても考えているところでございます。
今後の検討の内容についてなのですが、今、委員からもございましたが、具体的には、先ほどからもご議論いただいておりますが、では、どこに設置するべきなのか、建て替えたりリニューアルするのであればといったところですけれども、場所であったり、あと、リニューアルするに当たって、いろいろとご意見をいただいていますが、このご意見を基にした展示の理念をどう具現化していくのかといったようなところ、それと規模感、どういった規模で次世代のしながわ水族館を考えたらいいのか、細かいところですと、イルカのあるなしをどう考えたらいいのかといったようなところを、しっかりと来年度以降、考えていければと考えているところでございます。
76 ◯あくつ委員長
ほかにございますでしょうか。
すみません。私からも質問させてください。そもそも論ですけれども、100プロ専門家会議の専門家の中に、しものせき水族館の海響館の館長と、蒲郡市の竹島水族館の館長という方が入られています。私は、残念ながらどういう取組みをされてきて、どういう特色のある水族館ということは勉強不足で存じ上げないのですが、この方たちが当然知見があるからということで、ご推薦なり選ばれたということだと思うのですけれども、今回、しながわ水族館のにぎわいというところを取り戻すために、何でこの方たちが選ばれたのかというところ、この水族館のところを教えていただきたいということが一つです。
それと、先ほどこれから理念をお考えになるということでしたが、水族館というのは、水族館自体の持続可能性という話もあるのですけれども、海の持続可能性に非常になじみの深い施設であって、これから令和4年度ですか、戸越公園の中に環境の施設ができるという中で、持続可能な世界ということが世界中で言われている中で、イルカの話も関係していますけれども、海の豊かさ、これはSDGsの14という目標の中に入っていますが、それと生物の多様性とか、こういうことについても、まさにSDGsの理念となじむものなのです。こういうところの理念をしっかりと打ち出していただいて、それが水族館を通してそういったことを学べる、また、感じ取れるようなものということを、ぜひ理念の中に入れていただきたい。そういうことを入れないこと自体が、ちょっと私は不可避だと思っているのです。いろいろとほかの水族館を見てみると、サンシャイン水族館もそうですけれども、SDGsの取組みというのをやっておられるのです。もしかしたら、しながわ水族館もやっているかもしれないのですが、まだ私が目にしていないだけかもしれません。また、会議の検討の中でそういったことが検討されているのかどうか。今回の資料の中には出てきてないのですけれども、その点について2点、教えていただければと思います。
77 ◯高梨公園課長
最初に、専門家会議のメンバーについてなのですが、まず、専門家会議のメンバー全体の話でございますが、これは今年度、委託を出す際に、委託事業者をプロポーザルで選んでございます。そのプロポーザルの中で、こういったメンバーでしっかりと検討を進めたいという候補事業者からの提案があって、このメンバーが決まったという経緯でございます。
ご質問にありましたしものせき水族館、海響館の館長と、竹島水族館の館長でございますが、まず最初に、海響館の館長は石橋さんとおっしゃるのですが、イルカの研究の第一人者でございます。本日のご説明の中でありましたが、海外のイルカの動向であったり、今、日本を取り巻くイルカの動き、日本動物園水族館協会の関係の話等を日本では一番ご存じの方というようなことで選ばれたということでございます。
もう一つの蒲郡市の竹島水族館の館長でございますが、竹島水族館は、こちらも公立水族館なのですけども、非常に老朽化しておりまして、一時期、本当に入館者数が激減し、廃止の検討といったところまで行った水族館です。その水族館をハード的な改修なしに、スタッフの工夫であったり、展示に対してスタッフの創意工夫をもって、入館者数が一番少なかったときの4倍ぐらいになったというような実績を持つ館長でして、水族館の再生、復興に関しては様々な知見を持っているといったところで、メンバーに入ったといったところでございます。
次に、海の持続可能性、SDGsの考えでございますが、資料の中で全てをお示しできなくて申し訳なかったのですけれども、会議の中で、まず、品川区の長期基本計画とSDGsに関して、しながわ水族館がどれだけそれに対応していけるのか、現時点で対応しているのか、それと、これからの未来、対応していくのかといったようなところで、整理、確認をさせていただいております。会議の中で議論をさせていただいているところでございます。
78 ◯あくつ委員長
最後のところで、もう一点だけ申し訳ないです。SDGsについての議論があったというところなのですけれども、イコールにぎわいというイメージはなかなかつかないのかもしれないのですが、先ほども申し上げましたが、教育の観点だけではなくて、水族館全体を貫く理念というか哲学というか、そういうものの中に、やはり海洋の豊かさ、生物の持続可能性とか、あと、海洋汚染ということもありますよね。これは別に立て分けて戸越公園の中の施設でやるという話ではないので、逆に連携をしながら、何か品川区ならではのものをしていただくとか、そういうことも一つの手段ではないのかというところでお話を申し上げさせていただきました。
環境というところ、別にSDGsに固執する必要はないのですけれども、やはりそこのところをなくして、今後の水族館、水族館の持続可能性自体がなくなってしまうのではないかというところで、ぜひこれは意見としてお伝えをいただきたいと思います。
ほかにございますでしょうか。
79 ◯せお委員
少し細かいことになってしまうのですけれども、来館者の方たちは、ここ近年ですと、アクセス方法はどれが一番多いのかとかが分かりましたら教えてください。
80 ◯高梨公園課長
来館者の交通手段なのですけれども、曜日によってばらつきがありまして、平日とかは無料バスが多いといったことがあるのですが、入館者が多い土日ですと、やはり車の利用が多いということがあります。少し駅から離れてはいるものの、高速等からのアクセスがいいということで、車で来館されるお客様が多いという状況でございます。
81 ◯せお委員
自家用車ということですよね。私もすごく利用させていただいて、車で行ったりするのですけれども、大人の方は少なめで、ご家族の方が多いということなので、やはり小さい子を連れたご家族とかですと、近隣の方以外は車でいらして、車でいらっしゃるのだったら、やはり一日過ごしたいのですよね。あまり移動したくないのです。子連れで一日いるとしたら、お昼ご飯も食べたいし、おやつも食べたいし、子どもが遊べるところということで、先ほどからほかの委員からもお話がありますけれども、やはり公園を含めて考えていただくのがすごくベストかと思っていまして、以前に、改修前ですけれども、しながわ水族館の北側のところに出店とかがあったと思うのですが、そういったものは改修されていて、この前視察に行ったときは何もない状態だったのですが、あそこら辺というのは今後どうなっていくのか、決まっていましたら教えてください。
82 ◯高梨公園課長
レストランの外側の部分の、今、新しくデッキを広げた部分のお話かと思います。確かに改修前はいろいろと軽食であったり、グッズを出すお店を設置しておりました。今回の改修に合わせまして、仮設のようなスペースではなくて、レストランに隣接した建物を建てまして、すみません、まだ準備が整っていないので営業は始めていないのですが、そこの建物で、売店という形で軽食、飲み物等を買っていただいて、新しくなったデッキでお弁当を食べながらくつろいでいただきたいといった趣旨で設置する計画、予定となってございます。
83 ◯せお委員
ぜひそこに少し力を入れていただいて、コロナ禍もありますし、例えば、品川区内の飲食店の方に来ていただいてキッチンカーとかを入れたり、そういったこととかも飲食店にも利益というか、いいですし、来ていただく方も喜んでいただけると思うので、そういったところもぜひ検討していただきたいと思っています。要望です。
84 ◯あくつ委員長
ほかにございますでしょうか。
ほかにないようですので、以上で本件および特定事件調査を終了いたします。
行財政改革特別委員会 2021年4月20日より抜粋
(1) 水族館の運営計画に関すること
資料 最終版のみ公開されている。議会運営委員会2021年5月26日資料参照。
12 ◯あくつ委員長
それでは、予定表2、特定事件調査、特定事件調査のまとめについてを議題に供します。
前回の委員会におきまして、水族館の運営計画に関すること、および働き方改革に関することの2つの調査項目につきまして、当委員会として意見のまとめを行い、案文については正副委員長で調整し、本日の委員会でお諮りすることを確認しました。
それらを踏まえまして、資料のとおり案文をまとめさせていただきました。既に各委員に案文を配付させていただいておりますので、本日はこの案文を基にご意見をいただき、進めてまいりたいと思います。
また、危機管理に関することのまとめについてご案内します。前回の委員会において実質的な議論が初めて行われたため、一旦正副持ち帰りとし、まとめを作成するかどうかを本日お示しすることとさせていただいておりました。
正副で検討しました結果、まとめを行っていきたいとの意見にまとまりましたので、前回の委員会でご案内したとおり、主な意見等をまとめたものと、それを基にしたまとめの案文を、本日、机上配付してございます。
これらにつきましては、後ほど皆様からまとめを作るかどうかのご意見をいただき、作るとなった場合には、この案文を基に進めていきたいと思います。
当該まとめの決定につきまして、正副委員長といたしましては、意見がない場合や軽微な修正の場合でも、5月に委員会がございますので、次回の委員会で決定したいと考えております。
つきましては、これから皆様にご意見を伺いますが、本日の委員会で出た意見等を踏まえ、追加事項がございましたら、各会派で取りまとめの上、4月27日火曜日までに、事務局宛てに紙の文書もしくはメール等でご提出ください。
それでは、初めに(1)水族館の運営計画に関することのまとめを行います。
それでは、お手元の案についてご意見等がございましたらご発言願います。
よろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
13 ◯あくつ委員長
ご意見はございませんでしたが、さきにご案内しましたとおり、次回に決定することでご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
14 ◯あくつ委員長
ありがとうございました。さよう決定いたしました。
以上で本件を終了いたします。
行財政改革特別委員会 2021年5月20日
(1) 水族館の運営計画に関すること
資料 最終版のみ公開されている。議会運営委員会2021年5月26日資料参照。
2 ◯あくつ委員長
それでは、予定表1、特定事件調査、特定事件調査のまとめについてを議題に供します。
前回の委員会に引き続き、特定事件調査のまとめを行います。
はじめに、(1)水族館の運営計画に関することのまとめを行います。
当該調査事項のまとめ案につきましては、前回の委員会で内容を確認し、また期日までに追加のご意見がございませんでしたので、事前にお配りしました案文のとおり、議長に提出したいと考えておりますが、よろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
3 ◯あくつ委員長
ありがとうございます。
それでは、この案文のとおり、議長に提出いたします。ありがとうございました。
以上で、本件を終了いたします。
議会運営委員会 2021年5月26日
4 特別委員会の具体的検討事項のまとめについて
資料 特別委員会の具体的検討事項のまとめについて ※注:1ページ目が水族館の運営計画に関すること
87 ◯石田(秀)委員長
次に予定表4の特別委員会の具体的検討事項のまとめについてを議題に供します。
2特別委員会から、委員会としての具体的検討事項のまとめが議長に報告されましたので、本日お手元に写しを配付しております。
本件につきまして、局長より説明願います。
88 ◯工藤区議会事務局長
それではご説明いたします。特別委員会の具体的検討事項のまとめにつきましては、資料No.20および21をご覧いただければと思います。
まず、資料No.20、行財政改革特別委員会につきましては、調査事項のうち水族館の運営計画に関すること、危機管理に関すること、働き方改革に関することの3点につきまして、まとめがございました。
次に資料No.21、オリンピック・パラリンピック推進特別委員会につきましては、機運醸成に関すること、レガシー政策に関すること、アリーナ・障害者スポーツ施設に関すること、文化プログラムに関すること、環境・リサイクルに関することの5点のまとめでございます。それぞれ委員長から議長に提出されたものでございますので、会派の中でご周知をよろしくお願いいたします。
なお、これらのまとめにつきましては、5月24日に議長から区長宛てに手交しております。
私からは以上です。
89 ◯石田(秀)委員長
説明が終わりました。
各会派におきまして、周知についてよろしくお願いいたします。
本件につきまして、確認はよろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
90 ◯石田(秀)委員長
ありがとうございます。
以上で本件を終了いたします。
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