1月末に「実験動物生産会社倒産の波が来る?! 老舗、日本医科学動物資材研究所が倒産」のエントリをアップしましたが、この実験動物生産会社について、4月1日、東京地裁から破産手続き開始決定がなされたという報道が出ました。
帝国データバンクによると「近年は一部得意先からの受注がキャンセルとなるなど受注の減少を余儀なくされたことに加え、犬においても同業者との価格競争の激化や動物愛護団体からの抗議の影響などもあり得意先が犬の利用を控えたことで受注が落ち込み」とありました!
東京商工リサーチの記事では、「研究開発費や設備投資などに伴う資金需要から金融債務が重荷となっていたほか、利幅が薄く低採算が続いていた。こうしたなか、2018年6月期は大口取引先からの受注減少や納品した実験用動物に品質上の問題が見つかったことなどから、売上高7億1700万円に減少し最終赤字を計上。」とあります。
いずれも、実験動物生産会社の苦境を報じる内容。
昨年9月には事業停止していたので、新型コロナウイルスの影響ではありません。
動物実験が海外に出て行っていることもありますが、製薬会社等で動物以外の方法への代替の傾向が大きくなってきたことも間違いなく影響していると思います。
動物ではない方法への置き換えに向けて、今後も声をあげていきましょう。