7月8日の食品安全委員会で、二枚貝中のオカダ酸群の食品健康影響評価に関する審議結果が了承され、諮問元であった厚生労働省に通知されることになりました。
かび毒・自然毒等専門調査会の評価書には、ヒトで下痢性貝毒を引き起こしているのはオカダ酸群であること、そのオカダ酸群を高感度に検出できるのはマウス試験法ではなく機械検出法であること、機械検出法が検出せずマウス試験法でマウスが死亡している例は、ヒトでは下痢を引き起こさないオカダ酸群以外の貝毒によるものであること、などが書かれています。
これでいよいよ、下痢性貝毒の動物実験を求めている日本の公定法を廃止し、機械検出法に移行するための改定の議論に移ることになります。
動物たちの犠牲が大きく減るための一歩です。