6月10日、超党派の「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」の第20回総会が開催されました。
動物愛護法改正PT(プロジェクトチーム)で議論してきた次期動物愛護法改正の骨子案の進行状況について報告があり、今国会での改正法案の提出はできなかったが、引き続き8月以降(参院選終了後)骨子案の作成を継続していくと報告されました。
秋の臨時国会に向けて鋭意作業を進めていくとのことでしたが、他省庁と関係する分野(実験動物・畜産動物のことと思われる)については、他の議員連盟と連携して検討していくという説明がありました。しかしながら、具体的にどのように進められるのかを決めたわけではなく、この部分はどうなるのかは、まだはっきりしてません。
先行して条文化の検討が進められているのは、犬猫生後8週齢規制の潜脱防止に関する規制の強化(罰則など)や、獣医師会からの要請に応じる部分だけですが、それらにもまだ決め切れていない課題があることがわかりました。
また、移動販売の禁止、展示動物に関連する規制強化なども、まだこれからの部分に割り振られています。
積み残してきた課題が多く、検討に時間がかかることは理解できるので、私たちとしては改正を2回に分けずに(つまり今年の臨時国会で急いで一部のみを改正するのではなく)、来年の通常国会ですべて一括で改正してほしいと思っています。そうでなければ、特に実験動物・畜産動物は、また数年後に先延ばしされかねません。
参加した議員からは、畜産動物のアニマルウェルフェアについての意見が多く出ていました。守らなければならないのは、犬、猫、家庭動物だけではないことについて、理解は広まっていると思います。
参院選も控え、大変な時期かと思いますが、関係議員のさらなる尽力に期待したいと思いました。

次期動物愛護法改正について超党派の国会議員で構成される「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」に動物愛護法改正PT(プロジェクトチーム)が立ち上がっており、次期動物愛護法改正へ向けた議論が開始されています。動物愛護法は、動物[…]