日本以外の先進工業国では、実験動物の保護を目的とした動物実験施設の許認可制や登録制が導入されて久しいですが、日本では兵庫県に、条例で定める動物実験施設の届出制があるだけです。
兵庫県では、動物の愛護及び管理に関する条例に基づいて、動物実験施設の届出制が設けられています。関連するデータをまとめました。目次届出件数2021年7月現在 1法人で複数施設を届けている場合があります。設置主体別[…]
最新の届出数を調べたのですが、県下で業務を所管している各自治体ごとに以下の届出数がありました。(平成28年3月末日時点)
兵庫県 24件
神戸市 37件
西宮市 7件
尼崎市 1件
姫路市 2件
合計 71件
以前は60数件で推移していたかと思いますが、現在は71件になっていました。(大学などは、1キャンパスで1件の届け出になっています)
この間になくなった施設もあるので、かなりふえた印象です。
それ自体は憂慮すべきことですが、しかし、日本で唯一届出制のある自治体で動物実験施設がふえているということは、「兵庫県は動物実験施設の届出制があるから、進出するのは止めよう」などとこの人たちは考えなかったということの証でもあります。
もし、実験関係者が主張するように、「届出制ができると研究が阻害される」などということが本当にあるのであれば、どんどん兵庫県内から動物実験施設が逃げていくはずですが、事実はそうなっていません。
自治体の立入があったとしても、施設規模や責任者などを明らかにして業務にあたることに何ら問題がないから、兵庫県内の動物実験施設届出数はふえているのではないのでしょうか?
業界関係者が、いかにばかばかしい主張をもとに反対しているかがわかります。
▼理研CBDも神戸市内。堂々と道路際に動物飼育実験棟の場所を表示。
兵庫県では、動物の愛護及び管理に関する条例に基づいて、動物実験施設の届出制が設けられています。関連するデータをまとめました。目次届出件数2021年7月現在 1法人で複数施設を届けている場合があります。設置主体別[…]