昨日(6月16日)、ニュースイッチというサイトに、倒産した日本医科学動物資材研究所についての記事が出ました。PEACEではこれまで2回、ブログに同社倒産関連の情報を載せています。1回目、2回目
今回の報道によると、同社は、動物試験受託機関をはじめ医薬品メーカー、医薬品開発業務受託機関(CRO)、大学研究機関など約400社に販路を持っていたとのこと。かなり手広くやっていたことがうかがえます。
そして、このような記述もありました。
そんな同社も9年前から損益分岐点を割るようになる。理由は大きく二つ。犬など大動物を中心に動物愛護団体の反発などから得意先が利用を控えるようになったこと。最も大きな理由が、主力であるマウスなど小動物の受注が医薬品開発手法の変更によって大幅に減少したことだ。時代の流れとともに動物実験への風当たりが強くなり、苦戦を余儀なくされていった。
つまり、声を届けることは無駄ではありません!
代替法も、すこしづつに見えるかもしれませんが、一歩一歩進めていくことが積み重ねになり、技術的にも大きなブレイクスルーにつながるはずです。
医薬品開発も、以前は候補物質を片っ端から次々に動物実験してみる闇雲な開発スタイルがとられており、莫大な数の動物を犠牲にしていましたが、現在ではコンピューターなどを活用し、作用メカニズムの予測をまず行って、本当に効くのかまず考える時代に移ってきています。
それが実験動物の販売数に影響していることがはっきりしました。