新日本科学のカニクイザルとアカゲザルの施設

新日本科学が特定外来生物の飼養許可を受けている施設は3つ
製薬会社などから受託し、動物実験を行う株式会社新日本科学は、鹿児島市の安全性研究所、指宿市の指宿事業所、志布志市の有明事業所の3カ所で、特定外来生物であるカニクイザル、アカゲザルの飼養許可を受けています。
ほかに、アメリカ、中国、カンボジアにも実験用霊長類の施設を持っており、毎年日本に多数のサルを輸入しています。
日本の霊長類の輸入数推移(総数) 貿易統計からみた、日本の霊長類の輸入数(総数)の推移です。 日本の霊長類の輸入数推移(国別) 国別に見ると、下記のようになります。 年度 2005 2006 200[…]
安全性研究所(鹿児島市)
許可上限:カニクイザル5500匹、アカゲザル4000匹
許可申請時の飼育数:カニクイザル2532匹、アカゲザル22匹
許可期限:カニクイザル令和7年6月10日、アカゲザル令和7年5月30日
担当部署:安全性研究所 動物管理部 動物収容企画室
※2020年、外来生物法違反が発覚したのは、この施設です。
日本最大の実験用サルの施設で、許可の更新が遅れていたのは外来生物法違反のせいだった! 日本で最も多数の実験用霊長類を扱う企業は、鹿児島市に本社のある、株式会社新日本科学です。 昨年、PEACEでは、この企業の本社に併設される[…]
※ニホンザルがいないことは、鹿児島市への開示請求で判明しています。下記のBウイルスに関する記事のなかで触れました。
昨年、鹿児島の新日本科学で発覚した日本初のBウイルス発症例ですが、新型コロナウイルスのパンデミックによってすっかり影が薄くなってしまいました。このまま、病状の転帰や発覚までの経緯などは明らかにされずに終わるのかもしれません。 Bウイルスと[…]
■特定外来生物の許可を受けているケージ
指宿事業所(指宿市)
許可上限:カニクイザル6000匹、アカゲザル500匹
許可申請時の飼育数:カニクイザル627匹、アカゲザル75匹
許可期限:カニクイザル令和3年10月25日、アカゲザル令和4年12月11日
担当部署:カニクイザルは獣医学検査グループ チーム2グループリーダー、アカゲザルは実験動物管理部 第一実験管理室 主事
有明事業所(志布志市)
※ただし、飼育数はゼロ。有価証券報告書によると従業員数もゼロ。営業実態はなし?
許可上限:カニクイザル1000匹 アカゲザル200匹
許可申請時の飼育数:カニクイザル0匹 アカゲザル0匹
許可期限:(情報公開請求後に許可が更新されているので、最新の許可については再度開示請求中)
担当部署:第一実験管理部 第一実験管理室 主事
※場所は非公開とみられる。
※過去の図面も開示されなかったので、開示を求めている。