2月8日、35以上の化粧品メーカーやサプライヤー、業界団体、動物保護団体により構成されるイニシアティブ 「化粧品の安全性に関する国際協力（ICCS）」の発足が公表されました。
化粧品の安全性試験に関わるすべての人々が動物を用いない手法を受け入れ、使用することを目的としたもので、新しい安全性評価手法の厳密かつ科学的な評価に資金を提供することにより、アニマルフリー化粧品、パーソナルケア製品および成分のイノベーションを支援するとしています。
プレスリリース
ICCSは、既存の組織と連携して、以下のことを行うとしています。
- 動物を用いない安全性評価手法を評価するとともに更なる開発を行い、人の健康と環境保護に対する科学的妥当性を実証します
- これらの評価活動の結果を規制当局と共有し、 世界中で進行中の規制承認に関わる議論に情報を提供します
- 最新の動物を用いない安全科学の普及を加速させるため、教育およびトレーニング資料を提供します
PETAやHSI、CFIといった動物の権利・福祉・動物実験廃止を掲げる海外の大手団体は、これまでもこうした取り組みに加わってきましたが、驚いたのは、日本の資生堂、花王グループ、高砂香料グループの名前もあったことです。日本企業がこれらの動物団体と名前を並べることは日本にいると考えられないことに思いますが、時代が変わってきたことを感じます。
ICCSも述べている通り、動物を用いないアニマルフリーな試験・研究手法は進歩をとげているにもかかわらず、多くの政策や規制は依然として動物実験データを必要としており、この急速な進歩をまだ取り入れていません。使用可能な代替手段が存在する場合にも動物実験のデータを求めることは、科学的にも倫理的にも間違っています。
こうしたギャップを埋めようとするICCSの活動に期待します。
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企業・団体リスト
BASF Personal Care and Nutrition
Evonik
IFF
Croda
Personal Care Products Council
Beiersdorf
L’Oreal
Reckitt
Takasago Group（高砂香料グループ）
Colgate Palmolive
Louis Vuitton Moet Hennessy
The Wella Company
Johnson and Johnson
Chanel
Oriflame
Cosmetics Europe
International Fragrance Association
Procter and Gamble
Shiseido（資生堂）
Unilever
Henkel
Research Institute for Fragrance Materials (RIFM)
Physicians Committee for Responsible Medicine
Kao Group（花王グループ）
People for the Ethical Treatment of Animals PETA
Humane Society International
Institute for In Vitro Sciences
Edgewell
Cruelty Free International
CASIC
Fragrance Creators Association
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