絶滅するまで食べますか、それとも明日のために食べますか?
映画『タイタニック』のヒロイン役などで日本でも知られるケイト・ウィンスレットがナレーションと制作総指揮を務めたドキュメンタリー映画『Eating Our Way to Extinction』(2021年公開)がYouTube上で全編視聴できるようになっています。(無料)
公式に各国語版が公開されて行っているもので、残念ながら日本語版はありませんが、YouTubeの字幕をオンにして、自動翻訳で日本語を選択すると、かなり理解の助けになるレベルで視聴できると思います。
この映画は、肉や乳製品を多用する食事が生態系の崩壊をどのように引き起こしているか、現実を私たちに突きつけます。
耕作可能な農地の80%を使用する畜産は、世界最大の土地資源の利用者です。そのために引き起こされる森林伐採の問題はあまりに深刻。環境破壊だけでなく、先住民の命と生活を破壊し、脅かし続けています。
アマゾンの森林伐採についてはよく大豆が引き合いに出されますが、全世界の大豆生産量のうち、人間が直接食べている分は6%にすぎません。ほとんどが家畜飼料のための生産です。
畜産業が拡大するにつれ、海洋の環境破壊も広がりました。「デッドゾーン」と呼ばれる低酸素海域が急速に拡大しています。漁業も魚を滅ぼしつつあり、なおかつ捕獲された食用魚の3分の1は、陸上の家畜の飼料や、養殖の魚のために使われています。
畜産が大きなファクターになって起きる気候変動は、異常気象により洪水をふやすだけでなく、一方で干ばつを拡大させます。世界の食糧供給システムが崩壊する危険性はますます高まっています。
絶滅への道を食い止めるために、いま私たちにできることは、食事を変えること。そのことを改めて深く気付かせる映画です。多くの人に見てもらいたいと思いました。
公式サイト
https://eating2extinction.com/
映画で紹介されているデータは、映画公式サイトのThe Facts About Earth’s Problemsのページで確認できます。
映画紹介記事(外部リンク)
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