消費者庁の「倫理的消費」調査研究会の座長でもある山本良一東京大学名誉教授が代表を務める日本エシカル推進協議会(JEI)が開催する「エシカル朝食会」の第4回が、先日開催されました。
この朝食会は、エシカルな素材で調理された朝食をいただきながらの会合で、日本のエシカル消費の動きをリードする方々が集まって情報共有と交流を図っています。
ふだんは講師を招いての開催ですが、この日は、14名が5分ずつの発表をする形式になっており、オリンピックでのエシカル調達の話題や、企業へのエシカル融資の動向、遺伝子組み換え問題、フェアトレードの取り組み等々、多様な話題が提示されました。
その中で、「美しさに犠牲はいらないキャンペーン実行委員会」として、化粧品の動物実験廃止へ向けた世界・日本の取組みについて、PEACEからも5分間のスピーチを行ってきました。
当日は、板東久美子消費者庁長官、鳩山由紀夫元総理大臣、広中和歌子元環境庁長官らも参席するなか、大変緊張しましたが、エシカル消費の普及に際して動物への配慮の必要性を訴えることができたと思います。
ほかには、ファッションデザイナーの生駒芳子さんからアルマーニが毛皮の扱いを止めたことなどを中心にファーフリーに関するお話があり、環境ジャーナリストでもある枝廣淳子さん(東京都市大学教授)が米国ポートランドのエシカル消費調査の発表のなかで動物福祉を重要な課題として取り上げてくださるなど、振り返ってみると全体の半数の発表者が何らかの形で動物への配慮にふれていました。
ふだん、日本の動きが遅々としたものだと悲観的になりがちですが、先日の「倫理的消費」調査研究会に続き、動物問題への関心が高まってきていることを実感します。「エシカル」の中に動物への配慮が含まれることは国際的動向から見ても間違いがなく、日本でも「エシカル」の主流の方々がアンテナを張っていることは間違いありません。私たちも様々な場で訴えていきましょう。
▼アニマルライツセンター代表理事岡田さんからはエシカルな卵のお話。
皆さんの食事には放牧の卵。
▼素材にこだわった朝食~ビーガン対応3名にはもちろん豆乳。
▼ファーフリーの話題も!