日本でも貝毒の動物実験廃止へ向けて検討開始!

といっても下痢性貝毒だけですが、EUでは、二枚貝に発生する貝毒を検出するための動物実験(マウスバイオアッセイ)を2014年末に禁止することが決まっています。

代替となるのは機械で検出する方法で、日本でも同じように公定法を変更してほしいと願い、パネルを作るなどして訴えてきましたが、いよいよそれに向けた動きが昨日の食品安全委員会でありました。

開催されたのは「かび毒・自然毒等専門調査会」で、厚生労働省から食品安全委員会に対し検討を求める諮問があったとのことです。

具体的には、下痢性貝毒の検査法を動物実験から機械検出に移行させることについての検討と、その際の基準値についての検討です。

背景には、やはりEUでの禁止があり、対EU輸出の問題から日本も検討せざるを得なくなったのが実情のようではありますが、全国の都道府県の研究所などで行われている動物実験ですから、動物たちにとっては、大きな一歩になります。

現在、マウスを用いる試験法は、公定法ではありますが頻度などは決められていないため、現在全国でどれくらいのマウスが犠牲になっているのかはわかりません。

それを知る一端として、今年の初めに全国の地方衛生研究所にアンケート票を送付しましたが、回答率がとても低く、PEACEでも数を推定することはしませんでした。(地方衛研以外に、事業者が行う場合や、水産試験場が行う場合もあります)

海域のプランクトンのモニタリングすることで、ある程度マウス試験を減らすことはでき、そういった削減の努力が既にされているところもあったとは思いますが、今回の食品安全委員会での検討を経て、厚生労働省が公定法から動物実験を外せば、さらに数多くのマウスたちが救われることになります。

タイムスパンとしては、告示改正までに、もしかしたら1~2年。そして、代替法に使う設備が全国で整うまでの猶予期間が設けられることになりそうなので、今すぐということでは全くないのですが、それでも大きく期待できる動きだと受け止めています。

ちなみに、当然のことではありますが、生き物であるマウスを使う方法より、機械検出のほうが正確です。

ではなぜマウス試験が続いてきたかというと、貝毒と言ってもいろいろな毒があり、仮に未知のものが出ても、マウスが死ねば、毒があること自体はわかるからです。(もちろん、マウスを殺した毒が人間でどの程度作用するかは、また別の問題です)

しかし、昨日の専門調査会では、この未知の毒に関するリスクも非常に低く、「出るかどうかわからない毒のために動物を使ってモニタリングを続ける必要があるのか、考えるべきときではないか」という専門家の発言があり、とても心強く思いました。

確かに、未知の食中毒や感染症が出るかもしれないことを理由に、動物を使って全国的にモニタリングをしている食品は他にはありません。他の食品にも、同じように新しいリスクが生じる可能性は常にあります。そのこととのバランスを考えれば、既知の毒を機械検出で確実にキャッチすることのほうが大切だという結論も非常に重要だと考えられます。

もちろん、代替法にも、標準毒が必要という問題はあります。詳細を、追ってウェブサイトに掲載したいと思いますが、とりいそぎの嬉しいご報告でした。

■アンケート回答より、自治体の声(公開可である分)

滋賀県「マウスを使用しない公定法に変更されることを望んでいます。」

ほかに、代替法を導入することを検討中という回答も複数ありました。

参考:
さよなら、じっけんしつ 貝にも動物実験が

追記:
食品安全委員会のサイトに資料が公開されました。

会議資料詳細 第29回 かび毒・自然毒等専門調査会

ほたて

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