言葉の使い方について
私たちが動物たちに関して日常的に使う言葉の多くには、動物をモノとして扱う、これまでの価値観が反映されています。また科学的事実に反する言葉遣いがされている場合もあります。
PEACEではできる限り、動物たちにとって問題のある表現を避けたいと考えていますが、やむを得ず使わざるを得ない場合もあり、以下のような方針をとっています。新しい表現が定着した場合などは、柔軟に方針を見直していきます。
ペット
PEACEでは、人とともに暮らし、家族となっている犬や猫などの伴侶動物を「ペット」と呼ぶことは好ましくないと考えています。
しかし、動物が個人向けに販売されている状況やコレクションされている状況などでは、動物は一方向な人間の嗜好の対象として扱われ、まさに撫で玩(もてあそ)んだり鑑賞したりするための対象物となっています。実態として伴侶動物と呼びがたい状況であるにも関わらず、形式的に一律に「伴侶動物」の語を使うことは、問題を隠し美化することにも繋がるため、「ペット」の語を用いる場合もあります。(「ペット流通」「ペット販売」など)
愛玩、愛玩動物
同様に、動物は「玩(もてあそ)ぶ」対象ではなく、「愛玩目的」や「愛玩動物」という表現もできる限り避けたいと考えています。しかし、法令上用いられている場合などでは、意図を誤解なく伝えるために、やむを得ず使用する場合があります。(たとえば特定動物の飼養目的など)
イルカ猟、イルカ追い込み猟
法令等ではイルカを捕獲する行為に「漁」の字が当てられていますが、イルカは哺乳類であり魚ではないため、引用等の場合を除き、「猟」の文字を用いています。
触れ合い、ふれあい
環境省が、動物との直接的な身体接触を指す場合には「触れ合い」と漢字を用い、必ずしも直接の接触を含まない場合(単に動物を見たり、同じ空間にいるだけの場合など)についてはひらがなで「ふれあい」を用いるという区別をしています。そのことが判明してからは、そのルールに従って区別して書いている場合もありますが、事業者が「ふれあい」を使っている場合は、それに準じて、そのまま「ふれあい」としている場合もあります。