静岡県・富戸で行われていたイルカ追い込み猟ですが、2022-23猟期より捕獲枠ゼロが続いており、実質、停止中です。
しかし、昨年8月31日まで、いとう漁協が得ていた「いるか追込漁業」の許可は更新され、継続されていました。8月末ころ静岡県に確認したときは、まだ更新されていないと言っていましたが、再度確認したところ、昨年9月に県知事許可漁業の一斉更新があり、そのときにいとう漁協のイルカ追い込み猟についても許可申請があったため、更新されたとのことです。
許可は3年間有効です。
この許可がなくなったとき、水産庁のイルカの捕獲枠の表から静岡県が消え、ほんとうの意味で富戸のイルカ追い込み猟は廃止となります。
こちらのページに「静岡県知事の許可自体は令和6年8月31日有効期限でまだ生きています」と掲載していましたが、下記に書き換えました。
いとう漁協には、許可を形式的に残すことは止め、もうイルカ追い込み猟は行わないという決断をしてほしいものです。
富戸(静岡県伊東市)のイルカ追い込み猟は、2022-2023年猟期から捕獲枠が0(ゼロ)になりました! 画期的なことであり、私たちはこれを歓迎します。ただし、静岡県では2024年9月に知事許可漁業の一斉更新があり、いとう漁協もイルカ追い[…]
サイト更新のお知らせ
富戸のイルカ追い込み猟について、英語サイト記事をアップデートしました。日本語では以下の通りです。
World Animal Day 2025 Stop Futo dolphin drive hunting! [Upda…
2025年8月19日更新:日本政府のイルカ捕獲枠によると、イルカ捕獲許可が発行されている 8 県のうちの 1 つであり、追い込み猟による捕獲を行っている 2 自治体のうちの 1 つである静岡県には、2022 年から 2023 年のシーズンについて「ゼロ」の捕獲枠が割り当てられました。その結果、静岡県伊東市の沿岸地区である富戸でのイルカ追い込み猟は事実上中止となりました。
しかし、2024年9月、いとう漁業協同組合はイルカ猟の許可の更新を申請し、許可を受けました。この許可は3年間有効であり、富戸でのイルカ追い込み猟はまだ完全に終了したわけではないことを示しています。
東京新聞の 2021 年4月の報道によると、富戸地区でのイルカ猟は 20 年近くにわたって中断された状態が続いています。同紙は、伊東での最後の捕獲は 2004 年だったと報じ、それ以来、捕獲量の不足により、毎年、捕獲が中断または削減されていると付け加えています。
PEACEのメンバーが2023年末、静岡県の水産当局に確認したところ、燃料費の高騰や船を出しても捕獲できない状態が長年続いていることを理由に挙げました。
一部の専門家は過剰捕獲の可能性について懸念を表明しています。
興味深いことに、伊東・富戸が位置する伊豆半島は2018年にユネスコの「世界ジオパーク」に認定されました。この認定を受けて、複数のNGOがユネスコに連絡を取り、イルカ追い込み猟が同プログラムの理念に反するとして、伊豆の世界ジオパーク認定の取り消しを要請しました。それに対し、伊豆半島ジオパーク推進協議会が「イルカ猟に関しコメントする立場にない」との見解を公表したことは非常に残念でしたが、実際にはその後、富戸でイルカ追い込み猟が再開されることはありませんでした。






