(補足)岐阜大学回答2回目

情報公開請求で入手した動物実験委員会の議事録から、応用生物科学部の動物実験施設の状態が著しく悪く、動物実験委員会から大学に対して要望が出ていることがわかり、2016年に一度質問をしていました。2017年、再度改善状況について聞いたところ、3月9日付けで以下の回答が来ました。

参考:

質問と回答

質問事項1.動物実験委員会から応用生物科学部学部長あてに提出されている「実験動物飼養保管施設の抜本的な改善についての要望」(以下、要望書)に関し、その後の改善の進捗状況(完了分及び計画の変更等について)を教えてください。

教育用犬の飼育施設として、4頭が飼育できる屋内設備を整備しました。また、研究用として、12頭の犬が収容できる屋内飼育施設について工事を進めております。こちらは3月に完成の予定です。

質問事項2.犬舎について屋外の犬舎での犬の飼育が昨年の時点でも継続しているとのことでしたが、現在も変わらない状況でしょうか。

教育用犬の屋内施設が整備できたことから、4頭の犬が屋内で飼育されるようになりました。現在、屋外で飼育されている犬については、譲渡により数を減らした上、12頭については研究用の屋内施設(3月完成予定で工事中)で飼育する計画です。

質問事項3.犬舎及び改善の済んでいない施設について、見学をさせていただくことは可能ですか。

防疫ならびにセキュリティーの関係から、見学等はお断りしております。

質問事項4.岐阜大学では動物の生体を用いる学生向けの実習について、全て実験計画書を出さなければならないルールとなっているでしょうか? それとも、計画書の審査を受けずに行われている実習がありますか?

実験的な動物利用については、すべて実験計画書を提出する必要があり、各授業科目はそれに従い対応しております。

質問事項5.いわゆる臨床実習(実際の患畜を診るもの)も、動物実験計画書が必要ですか?

応用生物科学部附属動物病院の患畜を用いた臨床実習は診療行為のなかで実施され、計画的に行われる動物実験とはみなしておりません。したがって、動物実験計画書の提出を求めておりません。なお、この臨床実習は、農林水産省による「獣医学生の臨床実習の条件整備に関する報告書」に記載されたガイドラインに基づき実施されています。また、すべて「飼い主の同意」を得た上で行われます。

質問事項6.実験計画書は一度出すと3年間有効で、2年目、3年目は提出不要なのでしょうか

実験計画書の有効期限は最大3年であり、申請内容によってその期限は異なります。有効期限内であっても実習内容の変更や終了等に応じ、その都度提出することと定められています。

質問事項7.獣医解剖学実習、薬理学実習、獣医外科学実習ⅠおよびⅡ以外で、犬を用いる実習は行われていますか。ある場合、科目名を教えてください。

「獣医解剖学実習、薬理学実習、獣医外科学実習Ⅰ・Ⅱ」の他に、平成28年度から、承認された動物実験計画に基づき「獣医生化学実習」、「獣医内科学実習」で犬を用いています。この5つの実習以外、犬の生体を使用する授業はありません。

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