共同獣医学科のある岐阜大学応用生物科学部の動物飼育施設の状態が著しく悪いことについて先日、こちらにアップしました。その後、再質問に対して回答が3月9日付けで来ました。
これまで一度も屋内で犬が飼われたことがなく、「夏は熱中症、冬は凍死の可能性があり目を放せない」などと惨状が書かれていた屋外の犬舎については、「教育用犬の飼育施設として、4頭が飼育できる屋内設備を整備しました。また、研究用として、12頭の犬が収容できる屋内飼育施設について工事を進めております。こちらは3月に完成の予定です」との回答でした。
動物実験委員会が要望書を出したのは平成23年12月ですから、犬舎が5年以上たってやっとです。(※平成25年と記載していましたが、改善がなされないので再確認されたのが平成25年でした。)
まだ他の動物たちの施設は、一部改修されたという去年の状況から変わらないということになります。
獣医学教育については、36億円の土地を無償で等々ずいぶん羽振りのいい話が話題になっていますが、これが日本の獣医学教育の現状(惨状!?)です。
見学は「防疫ならびにセキュリティーの関係から」断られてしまいましたが、当会では学内の写真をある方から提供いただき、入手。少なくとも犬舎については防疫がどうこう言える状態のものではないことは明らかです。
犬を用いる実習がふえていることも看過できず、ビーグル犬以外の犬がいることから入手先についてや、犬が太っているように見えるので散歩などについて、また新施設のスペックや里親探し等について再度質問をしているところです。(ちなみに、実験犬は運動不足になるので太っていることがよくあります)
回答全文は下記をご覧ください。ちなみに1回目の回答はこちらです。
今回の回答に伴い、「国公立大学の獣医学部・学科での犬の解剖実習(中間報告版)」を更新しました。