一部SNSで、「ふざけすぎではないか」と話題になっていた動物実験施設の求人について、1月12日付けで大阪大学動物実験委員会に対し、以下の問い合わせを行いました。
求人には明確に大学名は書いてありませんので、大阪大学の求人であるかどうかの確認をする目的もあります。
突然お問い合わせを差し上げまして申し訳ありません。昨年末、研究職人材サービス会社であるWDB株式会社が、求人サイト「リクナビ派遣」に出した動物実験施設の求人広告が、不謹慎であるとインターネット上で話題になっています。
実物は別添の通りであり、あまりに軽々しい雰囲気であるのは事実ですが、内容を見るに、大阪大学の動物実験関連施設しか該当する実験施設がないように見受けられます。そこで、事実関係ならびに、貴大学が動物の利用及び飼育管理に関連し、求人に対してどのような見解をお持ちなのか問い合わせたく、動物実験委員会宛に本文書を送付させていただきました。
質問は以下の通りですが、同時に、今後このように動物の生命を軽々しく扱うような求人広告を出されないことを強く要望いたします。
何卒ご回答くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
1.モノレール阪大病院前駅より徒歩5分の「有名国立大学医学部附属動物実験施設」とありますので、大阪大学医学部附属動物実験施設のことと考えられますが、間違いないでしょうか。他の施設の場合、どの施設の求人か教えてください。
2.「解剖などはございません!」とありますが、該当施設でサルの解剖を行わないということがありえるでしょうか。解剖は行われているが、採用者に解剖の仕事が与えられることはないという意味ですか。
3.「ペットとして飼育されていた方」とありますが、該当施設では、本当にペット飼育をされていた方を求人募集しているのでしょうか。その意図するところは何か、理由を教えてください。
4.事実である場合、何ザルであるかの情報も本来必要だと思われますが、広告には種が書かれていません。このサルは、何ザルのことを言っているのでしょうか。
5.また、「和気藹々とした楽しい雰囲気の職場です★」とありますが、サルをペットとしてかわいがっていた方が、サルを動物実験に供する施設で楽しく仕事ができるとお考えなのでしょうか。サルが実験に供されるために辛くなることもあるということは想定されていないのでしょうか。
6.「サルを押さえて投薬します」とありますが、どのように押さえますか。
7.大学から公式に受ける教育訓練についての記載がありませんが、派遣労働者に対する教育訓練はどのように行われていますか。
8.通常、求人広告の内容は募集者が事前にチェックをするかと思いますが、該当施設では、事前にチェックは行わないのでしょうか。もし事前に目を通していて軽々しいという印象を持たれなかったのだとしたら、あまりに一般社会と意識が離れていると感じます。この求人広告が話題にされていたSNS上でのやりとりを見ても、不謹慎な印象を与えていることは間違いがなく、この施設ではサルはきちんと扱われていない、これを見て応募してきた人がサルを丁寧に扱えるはずがないといった印象を与えていると思います。
以上、ご回答及びご見解をお示しください。何卒よろしくお願い申し上げます。
別添