日本実験動物医学会という動物実験施設の管理獣医師の団体のニュースレターの最新号がウェブサイトにアップされました。巻頭言は「獣医学教育におけるイヌの使用について」です。
この中で、当会の実験計画書公開についても触れられていました。
(※注:海外の団体のアクションを受けて公開をしましたが、この海外の団体と連携関係等はありません)
執筆は北海道大学の安居院高志氏で、この日本実験動物医学会の会長です。そして、会長自ら下記のように記しています。
「すべての獣医系大学においてイヌの飼養保管が欧米と同じレベル(十分な広さのペンでの群飼育、毎日のエクササイズ等)で行われているという保証もないことも事実です。」
「欧米ではイヌが獣医学教育において致死的な実習に使用されることはなくなっております。」
また、日本実験動物医学会でもアドホック委員会を立ち上げ、今後検討を行うと書かれています! 巻頭言自体は日本では必要というトーンで書かれていますが、ぜひ日本でも欧米のような方向性で検討してほしい!と思いました。
仮に今すぐが無理であっても、いつまでに致死的な実習をなくすという目標の設定が必要だと思います。
そのためには臨床実習の充実など獣医学教育全体のレベルを上げる必要があることは理解していますが、ちょうど加計学園の学部新設問題でも獣医学教育に注目が集まっており、好機ではないかと思います。
実習に関連しては、まだご報告していない件がいくつかあるので、アップしていく予定です。
参考: