Good News! 日本提案の動物実験代替法が続々OECDテストガイドラインに採用!

6月18日、OECD(経済協力開発機構)が、化学物質の安全性を予測するための新たな試験法として、3つの新規テストガイドライン(TG)の採用と、6つのテストガイドライン改定を行いました。

新規採用の3つのテストガイドラインのうち2つが動物実験ではない方法であり、日本が提案した動物実験代替法です。また、改訂された6つの試験法のうち5つが動物実験ではないインビトロ試験法で、そのうち2つが日本からの提案による試験法を採用する改定でした。

つまり、今回は、なんと計4つの動物実験代替試験法が日本から採用されました!

コラーゲンビトリゲルを用いた試験法がいよいよOECDテストガイドラインに!

農林水産省の研究開発費を利用して開発された高密度コラーゲン線維の新素材膜「コラーゲンビトリゲル」を利用した動物実験代替法がいよいよ国際的にも認められるステージに到達しました。眼刺激性試験の動物実験代替法である、「Vitrigel® – EIT (Eye Irritancy Test) 法」が新規テストガイドライン(TG494)として採用されました!

この素材について、初めて研究成果を聞きに行き、これは動物実験代替法として期待が持てるのでは?と感じたのは2009年のことでしたから、そこから考えても10年かかっています。この10年前のシンポジウムで、台湾出身の研究者が、ウサギを用いるドレイズテストのことを「かなり残酷」と言っていたことが忘れられません。

追記:

農研機構から、この件についてのプレスリリースが出ました。

ROSアッセイも、やっとOECDテストガイドラインに

また、日本発の光毒性試験として既にICH(医薬品規制調和国際会議)でも採用されている「ROSアッセイ」(Reactive Oxygen Species (ROS) Assay)も、いよいよOECDテストガイドライン化されました(TG495)。これは光毒性試験の代替法ですが、やはり長期間かかったなあという印象です。

富士フィルムから皮膚感作性試験代替法

さらに、今回改定されたTG442Cの中に新たに含められたのが、富士フィルムが開発した皮膚感作性試験代替法「ADRA(Amino acid Derivative Reactivity Assay)」です。(アドラと読んでいます)

このOECD採用については、富士フィルムが「従来方法と比べて約1/100の化学物質の使用量でも皮膚感作性試験が可能」として6月20日にプレスリリースを公表しています。

ラボサイト エピ・モデルは皮膚腐食性試験の代替法としても採用

そして4つ目、以前から動物実験代替法学会ではおなじみの株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC)からヒト3次元培養表皮「ラボサイト エピ・モデル 24」(LabCyte EPI-MODEL24)がTG431に追加されました。これまで皮膚刺激性試験として使われていたものが皮膚腐食性試験の代替法としても認められました。こちらも企業からプレスリリースが出ています。

今回、日本が提案した動物実験代替法が、続々OECDテストガイドラインに採用され、なかなか圧巻です。

しかしこれでも、日本は代替法開発では末席なのです。社会が関心を持つことで、ますます代替法の世界が進展することを願って止みません。

参考

動物実験代替法となっているOECDのテストガイドライン一覧を更新しました。(一部、動物を利用するが削減や苦痛の軽減となっている試験も含みます)

2019年6月18日のOECDテストガイドラインの新規追加・改定

🗾:日本からの提案で、日本発の代替試験法が入りました

新規
TG 494 Vitrigel-Eye Irritancy Test Method for Identifying Chemicals Not Requiring Classification and Labelling for Eye Irritation or Serious Eye Damage
 ←動物実験ではない試験法です🗾
TG 495 Ros (Reactive Oxygen Species) Assay for Photoreactivity
 ←動物実験ではない試験法です🗾
TG 248 Xenopus Eleutheroembryonic Thyroid Assay (XETA)
 ←遺伝子組み換えカエルの胚を使用します

改訂
TG 203 (fish acute toxicity test) ←魚を使用します
TG 442C (in vitro skin sensitisation assay, covalent binding to protein)
 ←動物実験ではない試験法です🗾
TG 492 (in vitro eye irritation assay using reconstructed human eye corneal epithelium)
 ←動物実験ではない試験法です
TG 431 (in vitro skin corrosion assay using reconstructed human epidermis)
 ←動物実験ではない試験法です🗾
TG 432 (in vitro 3T3 Neutral Red Uptake Phototoxicity test)
 ←動物実験ではない試験法です
TG 439 (in vitro skin irritation assay using reconstructed human epidermis)
 ←動物実験ではない試験法です

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