岩手大学に質問書 議事録に実習の動物実験計画書が未提出との記載

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岩手大学に情報公開請求を行ったところ、動物実験委員会の議事録はとても丁寧な内容でしたが、議事録に実習の動物実験計画書が未提出との記載があったため、質問をしました。

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【質問事項】
1. 動物実験委員会議事要旨の平成26年度第4回、平成27年度第1回及び5回に、教育目的の実験・実習に関しても実験計画書の提出を呼びかけているが未提出のものがあるとの記載があります。

(ア)教育目的の実験・実習に関して、実験計画書の提出がないまま行われている状態は、現在も続いていると考えてよいですか。
(イ)実験計画書の提出がないまま行われている教育目的の実験・実習は、平成25~27年度で、それぞれ何件あったのでしょうか。
(ウ)例えば平成27年度に、実験計画書の提出がないまま行われた教育目的の実験・実習にはどのようなものがありますか。
(ク)実験計画の承認を得ていない実習・実験を停止していただくことはできないのでしょうか。
(ケ)実験計画の承認を得ていない実験・実習があるという事実は、学生に知らされていますか。

【回答】
1.
(ア)(イ)(ウ)(ク)(ケ)
回答:ア、イ、ウ、ク、ケについてまとめて回答します。
岩手大学では、動物実験を行う実習については、実際に動物を用いた実験・実習を開始する日ではなく、それよりも前の授業開始日(通常4月1日、10月1日)の1ヶ月前までに動物実験計画書を提出するようお願いしていますが、この期限に提出が間に合わず、結果、承認日が授業開始日を過ぎてしまったケ-スがありました。しかしながら、このような場合でも実際に動物を用いた実験・実習が承認日前に行われたケースはありません。

(エ)数年前から教育目的の実験・実習の実験計画書の提出を呼びかけているとの記載がありますが、提出を求めるようになったきっかけが何かあるのでしょうか。

(エ)
回答:授業開始日までに動物実験計画書の承認が間に合わなかったケースがあったためです。

(オ)動物実験等管理規則では実験計画の承認がなければ実験は行うことができない定めになっているかと思いますが、これに違反した場合の処分等、ペナルティについて、特に定めはないのでしょうか。

(オ)
回答:前述の計画書の承認日が授業開始日を過ぎてしまったケースでは、研究担当副学長と動物実験委員会委員長から担当学部長を通じて厳重注意をいたしました。

(カ)動物実験計画の承認を受けていなければ、動物の購入・搬入、動物室の利用等ができない仕組みにすることも可能かと思いますが、そういった仕組みにはなっていないということですか。

(カ)
回答:ご推察のとおり、現時点においては、動物実験計画の承認を受けていなければ動物の購入等ができない仕組みとはなっていません。今後、他大学の事例も参考にし、検討したいと考えます。

(キ)教育目的の実験・実習を行う教員が実験計画書の提出を行わない理由は何だと思われますか。

(キ)
回答:計画書の提出が遅れたため、承認日が授業開始日を過ぎてしまったケースについて、提出が遅れた理由を調査したところ、下記のような理由がありました。
①授業開始日の1ヶ月前までに計画書を提出することを忘れていた。
②新任教員であったため、手続きに不慣れなため提出が遅れた。

参考:

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