殺さなければだめですか? 実験動物から伴侶動物へ

実験動物から伴侶動物へ

動物実験に使われた動物は、最後には全て殺処分されます。

しかし、動物実験では被験物質を投与しない比較対象群を置くことはふつうですし、実験の性質上、まれに最終的に殺す必要がないような実験も存在します。単に余剰に手に入れたり繁殖させたりした動物が生じることもありますし、手技訓練につかっていただけの動物や、実験が何らかの理由で中断されたが他の実験につかいまわすことはできない動物などが生じることもあります。

日本ではまだあまり多くはありませんが、海外では、そうした動物のうち、家庭動物として適正のある動物種について一般家庭への譲渡を進める動きがあります。「動物実験は必ず殺す」という悪いイメージを打ち消すために動物実験をする業界側が積極的に認めている側面もありますが、一般譲渡が前提であれば、命を救うだけでなく、動物実験施設にいるあいだの動物の扱いが丁寧になるなどのポジティブな影響が期待できるかもしれません。

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