少し前の情報になってしまいましたが、食品安全委員会にも動物を用いない新規試験法についても検討する新しい部署ができています。
食品安全委員会は、おそらく一般向けにあまり情報を出さないようにするためにお客様相談窓口のようなところで一本化して対応をしているので電話対応が非常に悪く、具体的なところがわかりかねるのですが、外部に出している文書によると以下のようなことをしているそうです。
動物を用いない試験法についても検討がされているのはありがたいのですが、電話対応では「動物実験についてはこの部局で検討しています」ばかりを繰り返し、何かやっていれば免罪されると言わんばかりの幼稚な対応。個別の施策にどう食品安全委員会が関わっているのかについて答える能力がないような窓口対応に税金を使うのは止めてほしいと本当に思います。
評価技術企画室
より迅速かつ信頼性の高いリスク評価のため新しい評価方法(動物実験に加えて、培養細胞、コンピューター等を用いた手法の導入・活用等)や新たな技術(再生医療技術等)を応用した食品の評価方法の企画・立案機能を強化するため、2015年4月に評価第一課に評価技術企画室を設置。2015年10月からは、増員を行い、室の機能を拡充(8名から11名に増員。)。
○ 多大な時間と費用を必要とする従来の動物試験に代わる、新たな評価手法の検討・導入
“in vivo(生体内で),in vitro(試験管内で)から in silico(コンピュータを用いた)へ”
- 化学物質の毒性等を、類似した構造の物質から予測する「QSARデータベース」の整備
- ごく微量のばく露であれば、健康への悪影響が極めて低いと考える、「毒性学的懸念の閾値(TTC)」の導入
- より正確なばく露評価や毒性評価に資する、確率論的評価方法の導入
ポイント2「新たなハザードに対するリスク評価系の確立」
○ 食品中のアレルギー物質の評価
○ 遺伝毒性発がん物質に関する評価