アメリカで動物実験代替法の開発、承認、使用促進等を行うための国の組織であるICCVAM(代替法検証省庁間連絡委員会)が、2018年1月、化学物質や医療製品等の安全性を評価するための新規取り組みの確立を目的とした戦略的ロードマップを公表しました。動物実験からの転換を図るものです。
その内容を紹介しているページの翻訳をしました。以下のページをご覧ください。
…と準備していたところ、なんと本日、日本の代替法評価機関であるJaCVAMのサイトでも、ロードマップ本文のほうの日本語訳PDFが公開されました。併せてご参照ください。
2018年8月8日追記
7月13日に開かれた「化粧品規制に関する国際シンポジウム」で話された小島肇JaCVAM事務局長の資料によると、「新しいアプローチ方法論(NAMs;New approach methodologies)」として下記のようなものが挙げられています。
- リードアクロス
- 暴露に基づく免除規定(EBW)※暴露しないなら毒性試験はしなくてよいとすること
- インシリコ・ツール
- 代謝物探索
- インケミコ・アッセイ
- オミクス
- レポーター遺伝子アッセイ
- インビトロの薬理学的探索
- 三次元培養システム
- Organ-on-chip(オーガン・オン・チップ、チップ上の臓器)
- ゼブラフィッシュ幼生試験
- 経路モデリング
- ヒト試験