本日、井の頭自然文化園のゾウ「はな子」が死亡したとのニュースがありました。
晩年、外国人ブロガーが署名を立ち上げたことで話題になりましたが、単独飼育のゾウの問題は日本の保護団体も訴えてこなかったわけではありません。しかし、もうかなり以前から、高齢で動かすこともできないというのが管理者側の見解でした。
亡くなったことにより、再び「愛されてきたはな子」「動物園の献身的な世話」といった美談が数多く流されることでしょう。
しかし、亡くなるまで改善することすらされなかった狭いコンクリートの獣舎、家族で暮らすべきゾウがひとりぼっちでいること、それらがゾウにとって虐待であった現実が消せるわけではありません。
人間の「ゾウを見て楽しみたい」「子どもにゾウを見せてあげたい」というエゴの犠牲になったはな子。
東京都及び井の頭自然文化園には、二度とゾウを導入することのないよう求めます。
また、はな子が亡くなったことで、井の頭自然文化園の動物飼育の廃止自体を議論すべきときが来たと思います。1つの自治体にいくつもの動物園はいりません。
亡くなる前に動物園の残酷さを広く伝えたはな子。
どうか安らかに眠ってください。
天国にコンクリートの檻はありません。
そして、どうか家族と会えますように……。