お台場ヴィーナスフォートふれあい動物園、今後開催の予定なし

お台場ヴィーナスフォート・パレットプラザでこの年末年始に開催されていた移動動物園「めっちゃさわれる動物プラザ」では、寒さに弱いハリネズミなどの動物が屋外で展示され、「このままでは命に関わります。助けてください」との訴えがTwitter上で大拡散されました。

その勢いには飼育者パワーのすごさを実感。多くの訴えが届いたことによって、翌日の1月3日にはイベント会社から開催中止の告知が出されました。本来であれば15日まで開催予定でしたから、大幅な期間短縮です。

この移動動物園は、滋賀県に本拠地のある「堀井動物園」が東京まで動物を連れてきて行っていたものですが、平成25年に1回目の第一種動物取扱業の登録があり、その後年末年始に2年連続で開催されていたものの、昨年は開催がなく、この年末年始に1年飛んで3回目が開催されていたものでした。

今回、既に東京都に対しては第一種動物取扱業の登録について、廃止の手続きがとられていることを確認しました。

東京都は現地への立入は行っていたとのことでしたが、暑さ同様、寒さについても結局、問題なしで登録がされてしまうわけですから、登録拒否(すなわち営業不可)にできるはずの法制度も、まったく機能していないことがよくわかります。

今後の予定についても非常に気になりましたので、イベント会社のサニーカラー・ジャパン有限会社に問い合わせのメールをしましたが、以下の通り、今後開催の予定はないとの回答がありました。素早い中止の決断といい、大変ありがとうございます。

弊社といたしましては、今回の件を厳粛に受け止めております。
移動動物園につきましては、今後開催の予定はございません。
ホームページ内取扱いコンテンツからも既に削除いたしました。

ご確認の程よろしくお願い申し上げます。

ちなみに、今回のイベントの告知にもアザラシの写真が使われていましたが、10年ほど前に東京で撮影した同園の撤収の様子の動画があります。このように狭い容器に入れられ、車で長距離運ばれてきています。

▼堀井動物園アザラシの移動 ※2008年、住宅展示場でのイベントの際の映像です

また、ツイッターでもつぶやきましたが、滋賀県の本拠地は劣悪飼育の典型例のような施設であり、滋賀県が頻回の立入を行ってなお、長年てこづっているところです。行き場のない動物園の余剰動物が行きつくところはこういった施設であり(ただしモルモットは自家繁殖も行っているはず)、かわいそうな動物たちを引き取って飼育している良い施設であるかのようにメディアが無責任に取り上げることも問題だと思います。

特定外来生物の無許可飼育の件等、詳細をご紹介していきたいと思います。

▼堀井動物園立入記録より

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